不動産大手オープンハウス幹部が就活生に暴言(週刊文春)

公開日: : 不動産, 経営, 経済

不動産大手「オープンハウスグループ」で新卒採用を担当する人材開発部の“幹部社員”が、就活生に向かって「オツム弱いじゃん」「ぶん殴るよ」などと発言したとされ、トラブルになっていることが「 週刊文春 」の取材で分かった。

 

「行こうぜ1兆!2023」のスローガンの下、今年度内でのグループ連結売上高1兆円突破が確実視されているオープンハウスグループ。

 

だが、急成長を遂げる同社を巡って今、多くの関係者から問題を指摘する声が相次いでいる。

 

「週刊文春 電子版」はこれまで4度にわたり、 複数の住民との“欠陥”住宅トラブル や、 “不適切工事”による近隣住民らとの調停・裁判 などを報じてきた。

 

そして今回、編集部に新たな告発が寄せられた。

 

声を上げたのは、今年、同社の新卒採用試験を受けていたという都内の私大4年生・A君である。

 

当のA君がこう打ち明ける。

 

「実力があれば若くして出世できるし、給料も稼げる。

 

そんなイメージに魅力を感じていました。

 

しかし選考中、採用担当の社員に人格を否定されるような言葉を何度も投げかけられ、幻滅しています」

 

実は近年、オープンハウスは「就活生の注目を集める企業」の一つとして知られている。

 

「就職・転職サイト『OpenWork』が今年3月に発表した『文系学生が選ぶ就職注目企業ランキング』でオープンハウスは2位を獲得。

 

人気企業の常連であるサイバーエージェントやリクルート、楽天などを上回る順位でした」(経済誌記者)

 

だが、こうした良いイメージとは裏腹に、A君はオープンハウスでの就活が「今も大きな心のトラウマになっている」と語る。

 

A君が同社の選考に参加したのは今年4月17日のこと。25日に行われた3次面接で、後に“暴言”を投げかけられたという人材開発部新卒採用グループ部長代理の肩書きを持つX氏と初めて会った。

 

「この日の面接は10分ほどで終了。志望度や学生時代に取り組んだことを軽く聞かれた程度でした」(A君)

 

だが、この日を境に「オープンハウスの社員たちが豹変した」とA君は振り返る。

 

4月28日、神奈川県川崎市にある「溝の口営業センター」でA君は先輩社員である同センター長と面談を行った。

 

ところが……。

 

「僕の人生を否定するようなことを次々と言ってきたのです。学生時代に取り組んだボランティア活動について話すと、『こんなのウチでやっていくこととは関係ない』『オープンハウスで吸収できるように(これまでやってきたこと)全てを忘れろ』などと言われたのです。

 

その後も〈22年の人生を否定〉〈何も肯定しない〉〈自己否定してない期間はノーカン〉などと“自己否定”を強いるようなことをメモするよう指示されました」(同前)

 

5月20日には「1Dayインターン」に参加。

 

A君は他の学生たちと一緒に営業のロールプレイングを行い、“インターン3か条”というスローガンを大声で叫ばされるなどした。

 

A君はこの日、前出の部長代理X氏に“暴言”を投げかけられた、と訴える。

 

「終了後にX氏に呼び出され、『オツム弱いじゃん』と言われたのです。その場でいきなり『インターン3か条言ってみて』と指示され、言えずにいると『もう忘れちゃったの? 頭悪すぎ』。

 

そして、『あんまりふざけているようだったら、クビ覚悟でぶん殴るよ』と、大きな声で威嚇してきた。

 

企業の採用担当者、しかも幹部クラスの人にこんなことを言われたのは初めてだったので、萎縮してしまいました」(同前)

 

その後、最終面接まで進んだA君だったが、X氏らオープンハウス社員に投げかけられた言葉の数々に傷ついたため、自ら次のステップに進むことを辞退したという。

 

「思い切ってオープンハウスとの縁を断ち切って良かったと思っています。今思えば、軽く“洗脳”されかかっていましたから……」(同前)

 

(週刊文春)

https://news.yahoo.co.jp/articles/99b00a0ac92c64af3a6ac15c20790d4ae1fb01c5?page=1




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