長期の集団いじめで女児骨折。大阪・吹田の小学校:日本経済新聞

公開日: : 大阪, 政治, 教育, 社会, 福祉, 若者

大阪府吹田市の市立小学校に通う小学5年の女児が1~2年生だった2015~17年、同級生の複数の男児から繰り返し暴力などのいじめを受け、骨折や心因性の視力障害を負っていたことが12日、分かった。

https://www.nikkei.com/article/DGXMZO46007930S9A610C1000000/

 

市が設置した第三者委員会が明らかにした。学校側は女児の訴えに組織的な対応をしないまま、事実上放置していた。

 

第三者委は調査報告書をまとめ、市教育委員会に対し「被害児童と保護者にとってどれほどの苦しみだったか、真に理解できていたのか甚だ疑問だ」と批判した。

 

報告書によると、女児は15年秋~17年3月、5人の男児からボールをぶつけられたり、ランドセルを引っ張られたりする暴行のほか、きょうだいの悪口や「ガリガリ君」とあだ名を付けられるなどのいじめを継続的に受けた。教師に被害を訴えないよう口止めもされていた。

 

女児は左足首を骨折し、心的外傷後ストレス障害(PTSD)や心因性の視力障害などを負った。17年3月、女児が保護者に「嫌なことを言われた」と伝え、いじめが発覚。同月、女児の保護者が学校に被害を訴えたが、当時の校長から謝罪はなく、女児は数日後に再びいじめを受けて登校できなくなったという。

 

保護者は同時期、市教委にも第三者委の設置を要請したが、市教委は「子供たちの記憶が薄れていて実態解明は難しい」として、不要と結論付けた。その後、教育委員からの求めで第三者委が設置された。

 

報告書は、女児が2年生の1学期に生活アンケートで「けられた。なぐられた」と記載し被害を訴えていたにもかかわらず、担任が男児に「してはいけない」と声を掛けるだけで事実確認などをしなかったと指摘。「組織的な対応は皆無といっていい」とした。

 

市教委は12日記者会見し、当時の対応が不適切だったとして謝罪した。関係者の処分も検討する。

 

女児の保護者は「学校そのものが傍観者となり、いじめがエスカレートしていった。子供が安心して学べるよう取り組んでもらいたい」とのコメントを出した。大阪府警に被害届を出しており、市などに損害賠償を求める訴訟も検討するという。〔共同〕




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