まつげエクステンションの危険性。失明の危険性も。(西日本新聞)

「無免許店で『まつエク』をしたら、まぶたが赤く腫れた」。

 

福岡市の30代女性から西日本新聞「あなたの特命取材班」に、まつげを長く見せるメーキャップ「まつげエクステンション(まつエク)」の無免許サロンで施術後にトラブルがあったと情報が寄せられた。

 

まつエクを巡っては健康被害が相次ぎ、美容師免許の取得が義務付けられたが違法店による被害は絶えない。

 

目に近く、最悪の場合は「失明、補償なし」の可能性もある。

 

違法店はなぜ消えないのか。

 

福岡市の住宅街、マンションの一室で営業するサロンに看板はない。女性は知人の勧めで訪れた。料金は5千円。

 

一般的な価格より安いが、術後にオーナーと会話中、無免許と知った。

 

翌日からまぶたがかぶれたように赤く腫れた。皮膚科で、施術で使った接着剤による炎症と診断された。「無免許と知っていたら…」。

 

女性は悔やむ。

 

女性の通報を受け、保健所は店を指導。店はまつエクをやめた。取材に対し、店のオーナーは8年前から無免許で施術していたことを認めた。

 

「5、6年前に必要と知ったが、取得する時間がなく、客とのつながりでずるずると続けた。悪いことをしてしまった」とうなだれた。

 

マンションの一室に店舗を構える「自宅型サロン」は珍しくない。

 

保健所の担当者は「外からは様子が分からず、情報提供がないと違法営業は把握できない」と話す。

 

国民生活センターによると、まつエク関連の相談は年間100件を超えることもあり、無免許店に関するものが多いという。

 

国は2008年、施術に美容師免許の取得を義務付けた。違反した場合、罰金30万円以下が科されるが、違法店が後を絶たない。

 

業界団体「日本アイリスト協会」(東京)の志太しおん代表理事は「業者の商品講習だけでやり方を覚えて始める店が多い」と語る。

 

まつエクに使う接着剤や毛などの商品を卸す業者から、使い方を3時間ほどで学ぶことができるのだ。

 

最近ではユーチューブなど動画サイトの存在も大きい。「まつエクやってみた」などの題名で指南する動画が上がっている。器具や材料があれば、素人でもまねることができてしまう。

 

「デリケートな目元を扱うので、さまざまな知識も必要」と志太代表理事。無免許店は、免許取得に必要な器具の衛生管理などの知識が欠けており「そうした基礎のあるなしで全く違う。最悪の場合は失明もあり得る」と警鐘を鳴らす。

 

また、正規のサロンの多くは、トラブルに備えた保険に加入している。

 

ところが無免許店の場合、保険に入れず、客に十分な補償ができない可能性もある。

 

店を見極めるには「美容師免許や、保健所の検査を合格した確認済通知書を見える位置に掲示しているか」(志太代表理事)がポイントだという。 (黒田加那)

 

まつげの一本一本にナイロンなどでできた人工毛を接着剤で付ける施術で、地毛よりも長く濃いまつげに見せることができる。専門店のほか、美容室やエステ店などで施術を受けられる。

 

目の充血や角膜炎などの健康被害が相次ぎ、厚生労働省は2008年に通達を出し、美容行為として美容師免許がなければ施術ができなくなった。

 

(西日本新聞)




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