横浜市港北区のリフォーム会社「大和住建」社長の高橋大地ら7人がわざと屋根を壊して修繕費用を騙し取っていたとして逮捕。被害総額は8億5000万円以上。
公開日:
:
最終更新日:2024/01/18
特殊詐欺
訪問先の住宅で「屋根が壊れている」などと虚偽の説明をして修繕費用をだまし取ろうとしたなどとして、警視庁暴力団対策課は17日、横浜市港北区のリフォーム会社「大和住建」の社長の高橋大地(27)=港北区新羽町=や元社員の葵田ハルオ(28)、岡田隼弥(21)、袴田樹希(22)ら男性7人を詐欺未遂容疑などで逮捕した。
暴力団対策課によると、大和住建の従業員らは、飛び込み営業をする「アポインター」や契約を結ぶ「クローザー」などの担当に分かれ、神奈川県や東京都内などで住宅を訪問。
勧誘の文言などが記されたマニュアルに沿って、虚偽の説明をして本来は不要な工事契約をさせていたとされる。
実際の修繕作業は下請けに委託し、手数料として約8割を中抜きしていたという。
2022年4月から1年半ほどで、約600件のリフォーム契約を結び、約8億5000万円の利益を得ていたとみられる。
暴力団対策課は悪質なリフォーム業者の一部に、特殊詐欺などに関わったグループが入り込んでいるとみており、実行役らが緩やかに結びつき離合集散する「匿名・流動型犯罪グループ」の一種とみている。
同社についても、反社会的勢力に収益が流れていないかなど実態解明を進める。
高橋容疑者の逮捕容疑は23年4月21日、当時の従業員と共謀、横浜市の40代男性に虚偽の説明をし、屋根修繕費55万円をだまし取ろうとしたなどとしている。
暴力団対策課は7人の認否を明らかにしていない。
従業員が訪問先で「近所で工事をしていたが、お宅の屋根が壊れていたのが見えた」などとうそをつき、わざと屋根を壊すなどして修繕工事の契約を結んだケースも確認されたという。
元従業員のうち2人は、住宅への建造物損壊容疑でも逮捕された。
(参考:毎日新聞・日本テレビ)
関連記事
-
川崎市の空調設備作業員の吉永達成が特殊詐欺のだまされたふり作戦を悪用して100万円を騙し取ったとして逮捕(共同通信)
川崎市の空調設備作業員の吉永達成(33) 警察官を装って高齢者に電話し、「
-
FX詐欺グループの小俣一毅、鈴木翼ら7人を逮捕。被害総額は25億円以上。
外国為替証拠金取引(FX取引)業者を装って架空の投資話を持ち掛け、現金計40万円をだまし取ったとして
-
渋谷区の大槻葵と福原陸と小渕陽洸が高齢者から現金を騙し取ろうとしたとして逮捕。
医師や親族になりすまし、現金をだまし取ろうとしたとして、警視庁捜査2課は4日、詐欺未遂容疑で、うその
-
ルフィはこうして生まれた。山口組系五菱会から特殊詐欺へ(日刊ゲンダイ)
全国で相次ぎ発生し、今も捜査が続く連続強盗事件。 通称“ルフィ”こと渡辺優
-
特殊詐欺グループの受け子の統括役の稲川会組員の玉寄一貴を逮捕(日本テレビ)
高齢者からキャッシュカードをだまし取ったとして、特殊詐欺グループで受け子の統括役とみられる稲川会組員
-
道仁会系組員ら3人が千葉県の高齢女性から50万円を騙し取ったとして逮捕(暴力団ニュース)
佐賀県警は5日午前10時すぎ、市の職員や銀行員になりすまして、千葉県在住の80代の女性からキャッシュ
-
神戸山口組宅見組幹部須藤会若頭の川上直樹が不正に入手したキャッシュカードで50万円を引き出したとして逮捕。
奈良署は11日、現金自動預払機(ATM)から現金を不正に引き出したとして、窃盗の疑いで神戸山口組宅見
-
出頭昭久が多摩市の高齢男性から100万円を騙し取ったとして逮捕。
高齢男性からだまし取ったキャッシュカードで銀行の現金自動預払機(ATM)から現金100万円を引き出し
-
藤井寺市の闇バイト強盗事件で奪った現金を仮想通貨に換えて海外に送金していた品川区の男がホテルで自殺。
9月に大阪府藤井寺市で、防火設備の点検業者を装った男らが住宅に侵入した強盗事件で、奪った現金を実行役
-
特殊詐欺のかけ子グループの桑澤孝之ら5人を逮捕(暴力団ニュース)
大阪府警と神奈川県警の合同捜査本部は10日までに、医療費の還付金名目で高齢男性から現金をだまし取った