教育意図の失敗による教育の成功
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教育
今の学校教育で、政府や文科省が一番子どもたちにつけようとしているのは、「生きる力」の育成です。
「生きる力」とは、主体的に生きる力、他者と共に生きる力、生き抜く力です。
簡単に言うと、変化の激しい社会をパワフルに生きる力みたいな感じですね。
そのために、学校は勉強を教えて、体力をつけて、コミュニケーション力を養い、常識や礼儀、倫理観を教えるのです。
しかし、真に「生きる力」を身につけているはずの、まじめに学校に通い何の問題もなく卒業していった者が、大学を出た後、就職したものの理想と違い、無気力に陥りニートになったり、就活がうまくいかず鬱になったりしている者も多くいます。
一方、学校教育から真っ向から対立し、反抗し、「生きる力」がないはずの不良やヤンキー達の生きる力のたくましさ!!(笑)
何としても生き抜くぞ!成功してやるぞ!という生命力の強さには脱帽しますね(*^_^*)
社会学では「教育意図の失敗による教育の成功」と言うそうですが、何とも皮肉なような気がします。
まじめな生徒が受験やテストだと将来のために今を犠牲にして勉強に励んでいる中、受験や勉強はわれ関せずと、せつなを生きてきた不良たち。
まじめな生徒は、不良たちに対して、「どうせ将来苦労するだろう。」や「今だけ楽しめばいいや。」という気持ちもあっただろう。
しかし、現実は結婚し、まじめに働き、家庭をもって、地元のつながりの中で楽しく生きている者も多い。
不良たちの生き方は、政府や教育界へのカウンターメッセージのような気がします。
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