角間惇一郎さんの「風俗嬢の見えない孤立」を読みました。いくつかおかしいところがありました。

公開日: : 最終更新日:2018/08/30 growaspeople角間惇一郎, NPO, 本・漫画・書評, 社会

風俗嬢の見えない孤立 [ 角間惇一郎 ]を読みました。

 

いくつかそれは違うだろうと思ったことがあったので書いておきます。

 

まず第一にAVやデリヘルなど無店舗型の性風俗が合法になったと書いているところ 。

 

AVやデリヘルなどはあくまでも届け出制であり合法的に許可されているわけではありません。

 

なので警察がデリヘルやAVを摘発しようと思えばいつでもできます。

 

風適法では違法だけど風営法の届けで管理している状態です。

 

大目に見てあげてる状態。

 

だからこれを「合法」だというのは違うと思います。

 

それと角間さんは一貫して風俗嬢と名乗らなくてもいい社会、詮索しない社会、風俗業界がグレーのままとどめ置かれた世界が理想だというスタンスで書いていますが、それだと結局差別やスティグマはなくならないと思います。

 

むしろ風俗嬢と堂々と名乗れるように風俗業界を合法化していきましょうというスタンスの方がいいと思います。

 

風俗嬢が誇りを持てるような社会を作っていく方がいいのではないでしょうか。

 

あと角間さんは貧困から抜け出す良いモデルとしてムハマド・ユヌスのグラミン銀行を挙げています。

 

しかしグラミン銀行自体が5人組の相互監視を強めることになり、結局は自助努力のみで解決をしなさいというものです。

 

産業が未発達な途上国ならまだしも日本では全く適さないモデルなのです。

 

しかもバングラディシュのように相互の監視がもともと緩い社会でもっと相互監視を強めて責任感を持ちましょうというのはわかりますが、日本のようにもともと相互監視の強い閉塞社会でしかも産業が発達している日本では全く適さないのです。

 

最近ではグラミン銀行のモデルは個人の自助努力に任されて肝心の構造は何も変わらないと批判されています。

 

それを良いモデルとしているから角間さんのやろうとしているビジネスを持ちこんだ解決というのが結局は情弱の風俗嬢の搾取になってしまっているんですね。

 

たとえば角間さんを頼った風俗嬢の女の子がほとんど無償でライターをさせられて、経営してる側は広告収入で儲かりますが、肝心のライターの風俗嬢の女の子が使い捨てにされています。

 

それと広告のところも違和感がありました。

 

風俗業界が広告費を月に100万かけているから女の子をキャッチできている、NPOもそれを上回る広告を打てば風俗に先回りしてキャッチできるというところ。

 

正直それは関係ないと思います。。

 

まずグーグルもNPOには月に100万円の無償のグーグルアドワーズを提供しています。

 

それに女性の支援NPOもいまは広告やSEOにも力を入れています。

 

それぞれリーチしたい層が違うので広告費の問題ではないと思います。。

 

NPOが広告をかければ風俗に女の子が行かないということではないので。

 

仮に風俗店を探している女の子が検索した1ページ目の一番目に女性支援NPOのサイトがきてもクリックしませんよ。。

 

求めてるものが違いますから。。

 

あと根本的な問題はこれは「女性の敵が女性」という問題にありますよ。

 

現在女性支援のNPOは真面目系の人たちばかりで風俗嬢と全く合わない。

 

性格的に性反対のタイプ。

 

相談をしても説教をされて嫌な気持ちになるからしないだけですね。

 

広告は全く関係ないです。。

 

それと最後にセカンドキャリア支援のところ。

 

うちも風俗嬢やキャバ嬢など夜の女性のセカンドキャリア支援はしていて6000人以上相談支援をしています。

 

正直いきなり昼の正社員行っても全く問題ないですよ。

 

職歴がないとか言いますがそこは偽装すればいい話です。

 

いままでも風俗嬢やAV女優など何千人と偽装して昼の正社員に就労支援していますがばれたことはありません!

 

いちいちそこにNPOを挟む必要はないと思いますね。

 

https://daiwaryu1121.com/post-4112/

 

https://daiwaryu1121.com/post-10218/




関連記事

no image

詐欺容疑で逮捕された大阪府寝屋川市議の吉羽美華は松浦グループ傘下の人物。

新型コロナウイルス禍で業績が悪化した医療機関や福祉施設への公的融資制度を「仲介する」と虚偽の説明をし

記事を読む

2020年の東京五輪と1940年の東京五輪の奇妙なリンク。すべてを裏で操っているのはイルミナティか。

2020年の東京五輪と1940年の東京五輪の奇妙なリンクをテレビ東京の「やりすぎ都市伝説」であばれる

記事を読む

no image

曳舟と東野圭吾(幻夜の舞台)

幻夜で主人公の男が関西から何の縁もゆかりも無い中、本当は関西に帰りたいという気持ちを胸に秘めながらも

記事を読む

no image

永田町のフィクサー朝堂院大覚さんがAKS、AKB48、電通、バーニング、芸能界を語る。

永田町のフィクサー朝堂院大覚さんがAKS、電通、バーニング、芸能界について語っています。 &n

記事を読む

no image

登戸のカリタス学園や付属池田小の児童殺傷事件の犯人を生み出しているのは私達の社会の側の問題。

登戸の児童殺傷事件の犯人には発達障害と精神障害があったようです。   岩崎は川

記事を読む

津富先生お勧めの「ヤクザと介護」を読みました。

  ヤクザと介護 暴力団離脱者たちの研究 (角川新書) を読みました。

記事を読む

no image

両極端が並ぶニュース。

テレビのニュースやヤフーのヤフーニュースを見ていると、オリンピック関連の明るいニュースが続いたかと思

記事を読む

no image

富岡市の派遣社員の桜沢克哉が生後10カ月の次男の頭をソファの肘掛けに打ちつけて意識不明の重体にさせたとして逮捕。

生後10カ月の次男の頭をソファの肘掛けに打ちつけ、意識不明となるけがをさせた疑いで、28歳の父親が逮

記事を読む

鳩山由紀夫元総理「法案は国会で決まっているのではなく日米合同委員会で決まっている」

鳩山由紀夫元総理が「法案は国会で決まっているのではなく日米合同委員会ですでに決まっている」と発言して

記事を読む

no image

渋谷が子どもの街から大人の街へ変貌したように銀座も大人の街から子どもの街へと変貌している。

銀座の住民の変容について先ほども書きました。   銀座は周辺にファミリー層が

記事を読む







  • チャンネル登録はこちら

     

  • 神奈川県で教師をしていました。

    モデルや女優、レースクイーン、アイドルなど芸能界で働く女性、キャバクラや会員制ラウンジ、風俗、AVなど夜の仕事で働く女性、中高生、大学生、保育士、看護師、家出少女、児童養護施設の子どもたち、シングルマザー、ヤンキー、不登校生徒、外国人、帰国子女を中心に女性を幸せにするための国際NGOだいわピュアラブセーフティーネットをやっています。

    7000人以上の女性を幸せにしています。

    国際NGOだいわピュアラブセーフティネットは相談援助活動、心理カウンセリングなど女性のための総合ソーシャルワーク団体です。

    ジャーナリストです。

    24時間365日相談受付中。

    メール=fujio1121@yahoo.co.jp

    ライン=fujio1

    メディア出演・取材協力歴

    NHKスペシャル「女性の貧困」

    NHKクローズアップ現代「子どもはどこへ消えた」

    共同通信「U30のコンパス」

    米TIME誌「女性の貧困について」

    NHKスペシャル「若者失踪3万人」

    講演歴

    日本財団

    全国妊娠SOSネットワークさん

    支援企業

    英投資銀行バークレイズ

  • wpp header='人気記事ランキング' post_type='post,page' limit=50 range='daily' order_by='views' stats_views=0