カンボジアで特殊詐欺をさせられていた人たちは「ホテルで特殊詐欺をやらされていて逃げられない。助けてほしい」と日本大使館に連絡していた(毎日新聞)
警視庁暴力団対策課は12日、カンボジアを拠点にした特殊詐欺グループのメンバーとみられる男性19人を日本に移送し、詐欺容疑で逮捕したと発表した。
19人の中には暴力団関係者も含まれ、メンバーの一部は軟禁状態で特殊詐欺を強要されていた可能性がある。
同課は詐取金が暴力団の資金源になっていた疑いもあるとみて実態解明を急ぐ。
逮捕されたのは25~55歳の男性19人。
そのうち、住所・職業不詳の岡本大樹(ひろき)容疑者(38)については2017年にあった別の特殊詐欺事件に関与したとして詐欺容疑で逮捕状が出ていた。
19人の大半は詐欺電話の「かけ子」で、岡本容疑者が中心的役割を担っていたとみられる。
逮捕容疑は1月24日、東京都内の60代女性に「有料サイトの未払い料金がある」などとうそを言い、約25万円相当の電子マネーをだまし取ったとしている。
NTTドコモからの連絡を装って携帯電話にショートメールを送りつけ、記載した番号に電話をかけさせていた。
同課は認否を明らかにしていない。
捜査関係者によると、メンバーとみられる人物から1月中旬、現地の日本大使館に「ホテルで特殊詐欺をやらされていて逃げられない。助けてほしい」と連絡があった。
情報を受けた現地当局が1月下旬、カンボジア南部のシアヌークビル州のリゾートホテルで19人の身柄を確保した。
同課によると、グループはホテルの10部屋を借り、2部屋を特殊詐欺用の事務所にしていた。
室内から携帯電話やパソコン、日本人の名前が書かれたメモ、詐欺の手口が書かれたマニュアルなどが押収された。
このグループは22年4月以降約75件の特殊詐欺事件に関与したとみられ、同課は今後、携帯電話を解析するなどし、実態解明を進める。
(毎日新聞)
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