工藤会会長らが6年以上拘留中でありながら組織の人事を主導(毎日新聞)
公開日:
:
最終更新日:2023/09/07
ヤクザ・マフィア
工藤會による市民襲撃事件に関与したとして、殺人などの罪で公判中の工藤會会長らが、勾留中にもかかわらず、組織運営を任せていた暫定トップを交代させる人事を主導したことが判明した。
人事はナンバー2の会長・田上不美夫被告(64)が主導し、トップの総裁・野村悟被告(74)が了承したとみられる。
福岡県警は勾留中の2人が依然として求心力を維持しているとみて警戒している。
田上被告らは、会長代行(73)を退任させて、別の2次団体組長(60)に実質的な暫定トップを任せた。
人事の背景には、組員が組織に納める上納金の集金を巡る会長代行と田上被告のあつれきがあったとみられる。
工藤会では、市民襲撃事件に関与したとして県警が野村、田上両被告を逮捕した2014年9月の「頂上作戦」以降、公共事業への介入やみかじめ料による収入が取り締まりの強化で大幅に低下。
多くの組員が上納金の支払いに窮する中、組織運営を巡って意見が食い違ったとみられる。
頂上作戦後、工藤會の本部事務所は撤去され、県公安委員会は会長代行が組長を務める2次団体の事務所を新たな本拠地に定めていた。
会長代行は退任後も工藤會にとどまる見通しだが、組織の中心的な活動拠点は変わる可能性がある。
市民襲撃事件の公判の証拠調べ終了を受けて福岡地裁は2020年9月、両被告の接見禁止を解除。
組員も含め誰でも接見が可能となり、工藤會の幹部らが相次いで面会して人事を伝達したとみられる。
勾留が6年以上に及んでいるにもかかわらず、両被告が組織運営に強い影響力を保っている現状が浮き彫りとなった。
また、両被告の元には工藤會だけでなく、親睦関係を維持している道仁会など県内の指定暴力団の幹部らが次々と面会に訪れ、さらに六代目山口組ナンバー2の高山清司若頭や、住吉会トップの関功会長ら全国規模の暴力団の最高幹部らも野村被告と面会しており、県警が動向を注視している。
(暴力団ニュース・毎日新聞)
関連記事
-
-
山口組弘道会西部連合幹部の大久保光が特殊詐欺で逮捕(暴力団ニュース)
鹿児島県警は、鹿児島市の女性らに電話をかけて「国民健康保険の還付金がある」などとウソを言い、ATMを
-
-
住吉会幸平一家義勇会幹事長三戸組組長の三戸慶太郎と歯科医師の重松武ら14人が診療報酬を1億円以上騙し取ったとして逮捕。
接骨院の療養費を巡る不正受給事件で、千葉県内の歯科医院でも診療報酬をだまし取っていたとして暴力団組長
-
-
侠道会森田組組員の男が建設作業員を脅したとして逮捕。
「尾道で仕事しよんのにあいさつがない」などと脅し面会を強要した疑いで暴力団組員が逮捕され、警察が侠道
-
-
71歳の女性から50万円を騙し取ったとして丸塚創ら4人を逮捕(日本テレビ)
神奈川県の高齢女性に「医療費の還付金が受け取れる」などとうその電話をかけ、現金50万円をだまし取り引
-
-
東京都台東区の買取会社「YNN JAPAN」の実質的経営者の宮田翔ら4人が盗まれたものと知りながら買取を行ったとして逮捕。
盗まれたものと知りながら、脱毛器1台を受け取り、店に保管していたとして、都内の買取会社の代表者らが4
-
-
元稲川会系幹部の下川泰央ら3人が闇金融を営んだとして有罪判決。
法定金利を超える高金利で闇金融業を営み、貸金業法違反(無登録営業)と出資法違反(超高金利受領)の罪に
-
-
弘道会直営ラーメン店で関東連合が店員を包丁で切りつける。
名古屋市中区のラーメン店で店員を厨房の包丁で切りつけたなどとして客の男2人が逮捕されました。
-
-
福岡県宗像市に住む山口組秋良連合会一蓮会相談役の荒川康志が18歳の男性に組に入るよう強要したり入れ墨を強要したりしたなどとして再発防止命令
福岡県公安委員会は、18歳の男性を組織に勧誘したり入れ墨を強要したりしたなどとして、4日までに指定暴
-
-
神戸山口組系組員の右城浩が生活保護費を不正受給したとして逮捕。
神奈川県警高津署は16日、生活保護費を不正受給したとして、神戸山口組系組員の右城浩容疑者(58)=住
-
-
住吉会鈴木組幹部の根塚良明が市川市内のヘアサロンの男性に正月飾りの購入を要求したとして中止命令。
千葉県公安委員会は24日、暴力団対策法に基づき住吉会鈴木組幹部の根塚良明(67)=市川市南八幡3=に