栃木県上三川町の大根田愛美がSIMスワップという手口を使い他人の口座から190万円を出金したとして逮捕(共同通信)
公開日:
:
特殊詐欺
大根田愛美(30)=栃木県上三川町=
携帯電話の契約者情報が記録されるSIMカードを不正に入手し、スマートフォンの電話番号を乗っ取る「SIMスワップ」と呼ばれる手口を使い、他人の口座から約190万円を出金したとして、警視庁サイバー犯罪対策課は11日までに、詐欺などの疑いで無職の大根田愛美容疑者(30)=栃木県上三川町=を逮捕した。
逮捕は10日。
SIMスワップによる不正出金の摘発は珍しい。
「お金がなかった」と容疑を認めており、こうした手口などで計約9千万円の不正出金に関与したとみて捜査。
交流サイト(SNS)で「高収入」「副業」などと検索していた形跡があり、犯罪の実行役を募る「闇バイト」に応募した可能性がある。
(共同通信)
携帯電話の契約者情報が記録されるSIMカードを入手しスマートフォンの電話番号を乗っ取る「SIMスワップ」と呼ばれる手法を使い、他人の口座から不正に送金したなどとして、警視庁サイバー犯罪対策課は詐欺や組織犯罪処罰法違反などの疑いで、無職の大根田愛美容疑者(30)=栃木県上三川町=を逮捕した。
SIMスワップによる被害は全国で相次いでおり、大根田容疑者は「闇バイト」に応募した可能性があるという。
SIMスワップは、偽サイトに誘導して入力させたパスワードなどを盗み取る「フィッシング」などで入手した個人情報を基に、偽の身分証明書を作成。
SIMカードを紛失したなどとして携帯電話販売店で再発行させるというもの。
SIMカードが再発行されると、被害者の手元にあるカードは利用停止になり、スマホが使えなくなる。
一方、犯人側は再発行されたSIMカードを別のスマホに入れれば被害者の電話番号を使えるようになり、ネットバンキングの口座にアクセスして不正送金も可能になる。
ネットバンキングのアプリの「ワンタイムパスワード」や、自動音声による本人確認の電話などが、犯人側のスマホに届くため認証を突破され、被害者になりすますことですり抜けられるという。
大根田容疑者も、こうした手口で昨年7~10月の間に、不正送金に関わったとみられる。
逮捕容疑は令和4年9月2日、不正に入手した東京都の40代の女性の個人情報を利用し、栃木県内の携帯電話ショップで女性になりすましてSIMカードをだまし取った。
さらに、女性のネットバンキングの口座に不正アクセスし、197万円を暗号資産アカウントに送金したとしている。
SIMスワップは犯行時間の短さが特徴で、サイバー犯罪対策課によると、大根田容疑者がSIMカードを再発行してから、暗号資産のアカウントに送金するまで、わずか15分間だったという。
調べに対し、大根田容疑者は容疑を認め「お金がなく、ネットで高収入の副業を探した」と供述。
サイバー犯罪対策課は闇バイトに応募した大根田容疑者は、計約9千万円の不正送金に関与したとみており、指示役の割り出しも進める。
(産経新聞)
他人のSIMカードを使って携帯電話の番号を乗っ取り、本人が気づかない間に銀行口座から送金する。こうした手口は「SIMスワップ詐欺」と呼ばれ、警視庁が初めて摘発しました。
詐欺などの疑いで警視庁に逮捕された大根田愛美容疑者(30)。
あわせて9000万円以上を25人の口座から不正に送金していたとみられています。
その手口は… 大根田容疑者は去年9月、栃木県の携帯電話販売店で都内の女性(40代)を装って「携帯電話を紛失した」などとウソをつき、女性名義のSIMカードを再発行させ、だまし取った疑いがもたれています。
犯行グループは女性のネットバンキングに不正に入手したIDなどを使ってログイン。
その間、大根田容疑者はだまし取ったSIMカードで女性の電話番号を乗っ取り、本人認証のためのコードなどを入力していたということです。
グループは女性名義の口座から別の口座におよそ200万円を不正送金していました。
こうした手口は“SIMスワップ詐欺”と呼ばれ、警視庁では初めて摘発したのです。
実際に被害にあった男性は去年7月、突然、携帯電話が使えなくなったといいます。
SIMスワップ詐欺の被害にあった 谷川龍二さん 「電話しようと思ってかけたら、電波が立ってなかった。あれって」 故障を疑い、携帯ショップを訪れると…
SIMスワップ詐欺の被害にあった谷川龍二さん 「自分の電話番号とパスワードを(店の)端末に押すわけですよ。
そしたら、なんか顔色変わって、青ざめて戻ってきて『解約になってますわ』と」
詐欺グループが谷川さんのSIMを解約・再発行し、携帯の番号を乗っ取っていたのです。
携帯の解約を知らされた谷川さんは、すぐに銀行口座を確認しましたが、すでに多額の送金が行われた後でした。
SIMスワップ詐欺の被害にあった谷川龍二さん
「(Q.どこかに送金された?)送金されたんです。約1000万円ですね」
「SIMスワップ詐欺」はどんなグループが行っているのか?JNNの取材班は去年11月、闇バイトを募集する書き込みを見つけました。
「SIM再発行案件」
「全国どこでもできて、報酬1回8万円」
記者と告げずにグループに接触すると…
闇バイト「SIM再発行案件」を募集するグループ
「(Q.もしもし)どうも初めまして。
(Q.SIMの案件お伺いしてもいいですか?)
ある人物に成り代わってSIMの再発行をする。
(Q.携帯乗っ取るみたいな感じ?)
そうっすね、乗っ取るって感じっすね、一瞬ね。
その間にお金はネットで送金しちゃうんで。
(Q.まだ捕まった人はいないですか?)
いないっすね。僕が紹介した人も普通に出来てますんで」
今回、警視庁に逮捕された大根田容疑者は取り調べに対し容疑を認め、「お金が欲しかった」などと供述しているということで、警視庁は全容解明を進めています。
(TBS)
関連記事
-
-
長野県駒ヶ根市の総合建設業「ヤマウラ」の元社員の村田浩幸と長男で長野市の会社役員の村田俊樹が横領した26億3800万円を格闘技イベントRIZIN運営企業に送金。
長野県駒ヶ根市の総合建設業「ヤマウラ」の子会社から現金3億6000万円を横領した疑いで親子2人が逮捕
-
-
ザなんばタワーレジデンス・なんばパークスの29階のスカイラウンジで7000万円を奪ったとして建築業の重永龍也と解体工の熊川瞳笑と高橋知輝と沖縄県恩納村の宮城彰也と尼崎市の橋本諒太を逮捕(日経新聞)
大阪市浪速区の46階建てタワーマンションの一室で商談中の自営業の男性(62)が殴られ、現金約7千万円
-
-
住吉会系組員の藤貫真徳が高齢女性から300万円を騙し取ったとして逮捕。
茨城県警太田警察署は、振り込め詐欺グループの指示役とみられる住吉会系組員を逮捕した。 &nbs
-
-
カンボジアの特殊詐欺グループの清原淳と上田鴻志と沢田昌哉と鈴木清二を逮捕。
「闇バイト」で集まった特殊詐欺グループがカンボジアから日本へ詐欺の電話をかけ、10億円以上をだまし取
-
-
「エイチアイディー・インターアクティカ」社長の木村英智がイベント運営会社から5600万円を騙し取ったとして逮捕。
アートアクアリウム展を開催するイベント運営会社から約5600万円をだまし取ったとして、警視庁は「エイ
-
-
渋谷区神南1丁目のRINKAN渋谷シルバー店に強盗に入り4000万円相当のアクセサリーなどを奪ったとして三重県の19歳の少年を逮捕(時事通信)
東京都渋谷区の貴金属店に押し入り、4000万円相当のアクセサリーなどを奪ったとして、警視庁捜査1課は
-
-
元K1選手の真辺龍太と浪川会会長の浪川政浩さんの舎弟の田中修一が特殊詐欺で騙し取った金を使い150万円分の格闘技「RIZIN」のチケットを購入してマネーロンダリングを行ったとして逮捕。
警察官をかたる特殊詐欺で騙しとった金を使い、150万円分の格闘技「RIZIN」のチケットを購入してマ
-
-
ルフィーグループのメンバーのオダイラカイを新たに逮捕。特殊詐欺などに関与。
フィリピンを拠点に特殊詐欺などをしていた、いわゆる「ルフィグループ」のメンバーとみられる日本人の35
-
-
広告代理店経営の八木伸夫が7人から4900万円を騙し取ったとして逮捕。
交際相手を探すインターネットのアプリで知り合った女性らに外国為替証拠金取引(FX)投資を持ちかけ、現
-
-
稲川会組員の玉寄一貴が栃木県下野市小金井の民家に侵入して「金目の物を出せ」と脅して逃げたとして強盗致傷容疑で逮捕(暴力団ニュース)
栃木県警組織犯罪対策1課と下野署は20日、2019年12月に栃木県下野市小金井の民家で、住民が襲われ