カンボジアの特殊詐欺グループのボスの岡本大樹も上部組織から脅されていたか(フライデー)
4月11日、カンボジアの特殊詐欺グループ19人が、移送中の航空機のなかで警視庁に逮捕された。
同グループは、特殊な通知番号変換ソフトを使ってNTTの職員を装い、現地から日本に「アダルトサイトの未収金がある」と通知。
電子マネーをだまし取っていたとみられる。
「逮捕された19人のうち、リーダー格とされる岡本大樹容疑者以外は、かけ子とみられています。
高額なリゾートバイトがあるなどと誘われてカンボジアに入国し、パスポートを奪われ、ほぼ監禁状態で詐欺行為をさせられていたようです。
今年1月、今回の逮捕者の1人が日本大使館に『ホテルで特殊詐欺をさせられ、外に出してもらえない。助けてほしい』とSOSメール送り、大使館の通報で現地警察がホテルを捜索して19人を拘束しました」(全国紙の警視庁担当記者)
同グループによる特殊詐欺の被害は75件にもなるというが、拘束された19人は現地警察の取り調べに対し、ほぼ黙秘していた。
これは容疑者らが “ボス” と呼んでいた岡本容疑者の暴力による恐怖支配から抜け出せない影響だという。
「岡本容疑者本人は電話をかけず、完全な監視役に徹していたようです。複数の部屋に数名ずつ監禁され、1日8時間以上も発信作業をさせられていました。
食事は外部から持ち込んだ格安の弁当が配られるだけ。
詐欺行為に “成功” したかけ子には、1時間程度の監視つきの外出許可や甘いデザートが支給されることもあったといいます。
寝床もベッドではなく、マットを敷いただけの粗末なもので、ほぼ雑魚寝。
かけ子は住所や親兄弟などの個人情報を握られており、岡本容疑者からは『逃げたら日本の暴力団が必ず探し出す』などと脅されていたようです」(現地メディアの記者)。
もっとも岡本容疑者も “追われる側” だった可能性があるという。
「東京出身の岡本容疑者はいわゆる “ワル” で、未成年者のころから地元警察署にマークされていたようです。
ただ、暴力団の正式な組員になったことはないようです。
2014年頃、池袋の雑居ビルにサパーを開店したものの、店は従業員まかせで、岡本容疑者は店の売り上げを持ち出してはキャバクラやガールズバーで飲み歩いていたと。
結局、かなりの額の借金を背負い、3年ほどで夜逃げ同然で店を畳んで消えてしまったため、同業者の間では闇金の取り立てから逃げるため姿を消したのだと噂されたようです。
カンボジアで特殊詐欺を始めたのも、金に困ってのことでしょう」(事件担当記者)
フィリピンから移送された “ルフィ強盗団” のように、時差や物価の安さ、携帯電話の入手のしやすさなどから、東南アジアを拠点とする日本人犯罪集団はこれからも増えるのは間違いない。
(フライデー)
https://news.yahoo.co.jp/articles/16bad40690f22cce274f5199090ca65ddbfbc650
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