今まで負けたことがない最強のイスラエル軍が核爆弾を使用すべきか?と考えるほど追い詰められたヨムキプル戦争。(広瀬隆雄さん)
1回目のオイルショックは73年、ヨムキプル戦争の際、OPECが一方的な原油値上げをしたとき起きました。
2回目は79年のイラン革命。
前に掲げたチャートのように原油価格は1970年代に2回跳ねています。
一回目の事件はヨムキプル戦争です。
ヨムキプル戦争は、第二次大戦の「バルジ大作戦」にも匹敵するような、激烈な戦車戦でした。
しかも「負けたことのない」イスラエル軍が、緒戦でボロボロに打ち負かされ、焦りから(核爆弾を使用すべきか?)ということを真剣に検討するところまで、追い詰められた戦争でもあります。
OPECの減産、つまり「第一次オイルショック」は、そのようなアラブ社会の一致団結の中で成立したことであって、現在の、いろいろな利害が交錯する状況とは、似ても似つかない状況だったのです。
1973年10月6日、エジプトはシリアと謀ってユダヤ教の祭日、ヨムキプルの日にエジプトの対岸のシナイ半島と、シリアとイスラエルの国境にあるゴラン高原という別々の地域で、同時に進攻を始めます。
緒戦ではエジプト軍がスエズを渡り、戦車をどんどんシナイ半島へ送り込みます。
これに対してイスラエルは後方から戦車をどんどん送り、シナイ半島の砂漠で両軍が激突するわけです。
ところがエジプト軍は歩兵を砂漠の窪地に潜ませ、イスラエルの戦車が至近距離に近づくとワイヤーによってリモコン操作できるストレラ対戦車誘導ミサイルを次々に発射します。
この戦いで、あれよあれよという間にイスラエルは140台の戦車を失い、スエズの陣地を守っている守備隊は孤立してしまいます。
その一方でシリア軍はゴラン高原でイスラエル軍と激突し、イスラエルは(もう駄目だ、核兵器を使うしかない)というギリギリのところまで追い詰められます。
一方、このドラマが展開しているちょうどその時、OPECはウイーンで会議を開いていました。
これはユダヤとアラブ世界との戦いなので、ウイーンに集まった各国の石油大臣たちは、ラジオ放送に釘づけになります。
「なにか、我々もやらなければいけない」そういう危機感を募らせたわけです。
それで「もしアメリカが今回の戦争でイスラエルを支援したら、石油を値上げする!」ということをクウェートのシェラトンホテルに場所を移したOPECのメンバーたちが合意します。
案の定、アメリカはイスラエルを支援することを決め、OPECはそれを合図に値上げを発表したというわけです。
じっちゃま(広瀬隆雄さん)
関連記事
-
-
森喜朗さんの陰謀論はありえない。
ネットやSNSを見ていると森喜朗会長が日本のメディアや海外メディアに意図的に嵌められたんじゃないか、
-
-
なぜ客はヘルスで禁止されている本番をしようとするのか? ギャンブル的な楽しみと男の承認欲求の問題。
なぜ男性が本番なしのヘルスで本番をしようとするのか? なぜ本番したいならソ
-
-
ネトウヨとか在特会は結局弱い者いじめしかしない根性なし
ネトウヨとか在特会はそんなに国が好きなら、全員アフガニスタンにでも送ってイスラム国と戦ってきたらいい
-
-
15歳の女の子を自立援助ホームに紹介しました。
15歳の女の子から家を追い出されてしまったので、キャバクラの寮に入って働けないか?という相談がありま
-
-
アニソン歌手の黒崎真音さんがワクチンの副作用で硬膜外血腫に。
アニソン歌手の黒崎真音さんがワクチンの副作用で硬膜外血腫になりました。
-
-
与那国町議の阪口源太が妻に暴行したとして逮捕(琉球新報)
八重山署は21日、与那国町の自宅で口論となった40代の妻を押し倒し、体を押さえ付けるなどしたとして、
-
-
平成天皇と美智子さまと統一教会は親密な関係だった。
平成天皇(明仁天皇)と美智子さまと統一教会は親密な関係でした。 文鮮明さん
-
-
安倍総理を撃った山上徹也の経歴。
安倍総理を撃った山上徹也の経歴がこちらです。 昭和56年生まれの41歳です
-
-
中国が充電不要で50年間使用できる原子力電池を開発。
中国が充電不要で50年間使用できる原子力電池を開発しました。 https://pc.watch
-
-
ブラック企業かそうでないかの線引き
ブラック企業かそうでないのか、パワハラかパワハラでないかの線引きって実は結構難しいような気がします。
