学校のトップの責任と学校の体質の問題 。学校は校長とベテランによって潰される。
■校長を減給処分=大津いじめ自殺―滋賀県教委
(時事通信社 – 02月26日 16:01)
いじめや体罰、学級崩壊、教師の欝など、今学校には解決しなければならない問題が山積しています。
政府や新聞やニュースなどのメディアでも、専門家などがいくつかの解決策を提示しています。
たとえば、クラスごとの相談役の設置やカウンセラーの増員、少人数学級の実現、教員の増員、第三者機関の設置、退職したベテラン教員が新人へ指導する案などいろいろと提示されています。
しかし、私はこれらの案は、お茶を濁す程度にはなっても、解決は無理だろうと思います。
まず、新聞や政府が考えている、いじめ対策や学級崩壊対策が現場の感覚とずれているからです。
これらの教育問題の原因が、親の過剰な要求や、子どもの幼児化、反社会的生徒の存在、若手教師の指導力不足というようによく言われています。
しかし、私は自分の子どもが心配で無茶を言う親もいるだろうし、暴れてしまう子どももいると思うし、幼い子どももいて当たり前だと思います。
じゃあ、なぜそれが5000人以上の教師の欝につながるのかというと、それは、学校のトップ(校長や教頭)の問題が非常に大きいと思います。
どういうことかというと、例えばクラスでいじめが起きたり、暴力事件がおきたりすると、校長はその学級の担任を呼び出し、「お前のクラスでいじめが起きたせいで、俺の校長としての評価が下がったらどうしてくれる!!俺が退職後に再就職できなかったらお前の責任だぞ!!」というように指導(脅し)をかましてくるのです。
ちなみにうちの学校の前校長は、朝の打ち合わせで、「あなたたちのクラスで何か問題が起きると、私の責任になるんですよ!そのことを肝に銘じてくださいよ!」としょっちゅういっていましたね。
いじめなどが起きた担任は、校長室に呼び出され何時間も指導(説教)をされるのです。
どうすれば解決できるといった建設的な指導ではなく、「お前は向いていない!今すぐやめろ!」や「~日までに解決できなかったら辞表を出せ!!」と迫ります。
そのため、担任は、たとえ「いじめ」があるのではないかと思っても、上にはいじめはありません。という報告をあげてしまうのです。
「いじめ」のニュースで自殺した生徒などがいたときに、担任にいじめに気づいていましたか?という質問をすると、たいてい「いじめとは気づかなかった」と答えます。
これは嘘です。
担任をしていて、気づかないわけはありません。
これは、いじめなどの学級の問題を隠すことで、自身の教師としての評価を下げないためです。
「いじめ」や「学級崩壊」を起こしてしまうと、教員は狭い世界なので、その情報は近隣の学校にも広まります。
すると、たとえ新しいクラスになっても、保護者の口コミで、「あの先生のクラスはいじめがあったらしいよ」などと広まっています。
それらを恐れるあまり、担任はクラスの問題(暴力行為やいじめ、崩壊の前兆)などの情報を校内に出そうとしません。
しかし、トップが良ければ、「いじめ」などが起きたときも、いっしょに問題を解決していこうというふうになるのです。
ちなみに、うちの隣の学校では、去年新任が2人入ってきて年内には2人やめて、今年も新任が2人入ってきて年内にやめてしまいました。またうつ病になり療養休暇に入っている人も5人いるそうです。
この学校は、大規模校ではなく、2クラスずつの中規模校です。
なのにこの数は異常です。
理由を聞くと、トップ2人がひどいらしいです。
クラスで問題が起きると、3時間の説教だそうです。
しかも、内容は教師を今すぐやめろ!代わりはいくらでもいる!!と延々言われるそうです。
学校自体は落ち着いていて問題はないようです。
また、研修で知り合った鎌倉の先生も同じようなことを言われていたので、そういったケースは非常に多いと思います。
また、新人の先生だから荒れているということも、よく新聞に書かれています。
もちろん指導力がなくて荒れているということもあります。しかし、そうではないときもあります。
どういうことかというと、クラス分けの際に意図的に新人のところに、問題行動を起こす生徒を集めているのです。
そんなことは不可能だと思うかもしれませんが、実際にやっています。
次に誰がどの学年の何組を持つというのは、情報通のおばさんの間では常識になっているので、事前におばちゃんネットワークなどを通じて、「あいつは私のクラスにいれてくれるな!」ということを言っているのです。
実際俺も、何度かクラス分けを行いましたが、拒否権はベテランにあります。
ベテランが退職まであと~年なんだから、そいつは持ちたくないとか、こんな年寄りにそいつを持たせるきか!!と怒り出したり、大変な子は若い子が持って勉強しないとなど言って若手のところに大変な生徒をどんどん集めていくのです。
また、新任や移動してくる先生の場合もっと露骨に集められています。
なぜなら新しく来る先生は、いったいどいつが大変か知らないからです。
したがって、よく保護者がベテランの先生だから、荒れてないわねー!!と授業参観などで感心しているときがありますが、これはこういうカラクリが仕組まれているのです。
もちろん、ベテランや中堅の主任の先生で、大変な子は俺が全部まとめて面倒見るよ!!と率先してやる先生もいます。
ただ、見てきた限り、そういう先生は少数派です。
たいていは、息子の晩御飯を作らないといけないからとか、親の介護があってとか理由をつけて、大変な子を持とうとしないベテランが多いです。
校長は気づかないのかと思う人もいると思いますが、学校中に名前が売れているような生徒は気づきますが、それ以外の生徒は上は何も知らないので気づきようがないのです。
以上のように、まず「いじめ」や「学級崩壊」、「不登校」の問題を解決するには、まず責任をすべて下に押し付けて、退職後の心配ばかりしているこのシステム自体を変えないといけないと思います。
じゃないと、校内の連携やクラス間の連携などは夢のまた夢です。
今のままだと、「子ども」が一番の被害者になってしまいます!!
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