岡崎京子さんは男性社会の女性性を逆に利用する強く美しい女性を描こうとした。
岡崎京子さんが描こうとしたリアルな「東京」、リアルな「少女」に関しては今読んでもまったく古びることがない。
岡崎京子展でも入口に書かれていた 「いつも一人の女の子のことを書こうと思っている。いつも。たった一人の。一人ぼっちの。一人の女の子の落ちかたというものを」
「ヘルタースケルター」で描かれた「女性の外見上の美しさ」を求められる社会。
今も「女子力」の高さを求められる社会は変わっていない。
主人公は芸能プロダクション社長などに利用されて整形させられ美しい女性への変貌させられる。
またあらゆる人脈もできてくる。
岡崎京子さんはヘルタースケルターで、自分を整形させて売り込んでいく芸能プロダクション社長などを逆に利用して美しくなっていく強い女性を描こうとした。
ヘルタースケルターの中で主人公りりこにこう語らせている「あたしはあたしがつくったのよ。」
日本社会はまだまだ男性社会で、女性は男性の価値基準のもとに生きることを強制されている。
男性は頭がキレる女性よりも少しおバカで若い女性が好きだし、美しい女性が好き。
岡崎京子さんはじゃあそこに乗っかって、逆に利用してやろうじゃないかという女性を描いた。
ピンクで描かれた昼はOL、夜は風俗嬢をしながらワニを買っている主人公。
OLだけでは満たされない、欲しいものは欲しいという女性らしさが描かれてると思う。
岡崎京子さんは男性が求める女性性を逆に利用してやろうじゃないかという強くしたたかで美しい女性観が感じられる。
この辺の価値観は現代の女性(特に夜の女性)には共感できるところではないだろうか。
関連記事
-
-
地方の手が付けられない不良、ヤンキーが上京して家庭を持ちお母さんを泊めてあげるCMが感動すると話題に。
地方のどうしようもない不良、ヤンキーが上京して結婚して家庭を持ち、地方に一人で暮らすお母さんを泊めて
-
-
大阪人と関東人が根本的に合わないのは、大阪は商人の文化、関東は武士の文化だから。
関東は武士の街、関西は商人の街やね。 関西の接客はすごいもん笑 関西は商人
-
-
漫画「ブサイクなので整形に行ってきた話」が人気に。
愛内あいる先生の漫画「ブサイクなので整形に行ってきた話」が人気になっていました。
-
-
川崎市や足立区がガラが悪いというのは完全に誤解だった。
「川崎市はガラが悪い」は完全なる誤解だ(プレジデントオンライン) https://presid
-
-
紀州のドンファンが55歳年下の21歳の女性と結婚後3か月後に殺される。
紀州のドンファンの野崎幸助さんが55歳年下の21歳のモデル女性と結婚後3ヶ月後に何者かに殺されたよう
-
-
奈良県生駒市の市立中学校で、少なくとも7人以上の中学2年の男子生徒が20人以上の女子生徒のスカートの中や着替えなどを盗撮してSNSで画像を共有、売買していた。(共同通信)
奈良県生駒市の市立中学校で、複数の中学2年の男子生徒が同級生の女子を繰り返し盗撮したとして、学校側が
-
-
朝日新聞などのリベラル、フェミニストの人たちは人権、弱者の味方!と言いながら、いじめ被害者、夜の仕事の女性、家出少女などマイノリティの人権を切り捨てるのはなぜか?
朝日新聞に大阪市が導入予定の教育政策ゼロトレランスへの批判記事が載っていました。  
-
-
ジャパンライフの元役員らに2億円の賠償命令(共同通信)
預託商法を展開し、経営破綻した「ジャパンライフ」との取引で損害を被ったとして、愛知、岐阜、三重、長野
-
-
松浦大助さんの松浦グループと自民党清和会との親密な関係。
松浦大助さんの松浦グループと自民党清和会との親密な関係。 &nbs
-
-
芸人もサラリーマンもヤクザも東京向き!大阪向き!ってあると思う。
最近芸人で大阪から東京に進出している人が多いけど、東京向きってあるよね。