ライブドアの元取締役宮内亮治被告が金融商品取引法違反で懲役１年２カ月の実刑判決。

金融商品取引法違反の罪に問われていたライブドアの元取締役宮内亮治被告（41）の控訴審判決公判が東京高裁で１２日行われ、中川武隆裁判長は一審判決（懲役１年８月）を破棄して改めて懲役１年２カ月の実刑判決を言い渡しました。

執行猶予付き判決を求めていた弁護側の要望は受け入れられませんでした。

ライブドア事件の公判では虚偽有価証券報告書提出と偽計・風説の流布を巡って争われてきました。

宮内被告は民事事件での原告側への私財弁済などから執行猶予付きの判決を控訴審で求めていました。

中川裁判長は、２００４年９月期経常利益をかさ上げした虚偽有価証券報告書の提出や偽計・風説の流布について「有望な企業を装って一般投資者を欺き、証券市場や社会一般に与えた影響は大きかった」と強調しました。

投資者保護を目的とする証券取引法の趣旨に大きく違反したとも指摘し、一審の判決は不当ではないとも述べました。

同時に民事訴訟での一部被告との和解や和解金支払い・預託については汲むべき事情として「刑期を減刑した」と語りました。

ライブドア事件で懲役２年６カ月の一審実刑判決を受けた元社長堀江貴文被告はすでに東京高裁で控訴が棄却され、最高裁に上告しています。

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