企業の株主対応を支援する「アイ・アールジャパンホールディングス」元副社長の栗尾拓滋が交際相手の女性2人にインサイダー情報を漏らしたとして懲役1年6カ月・執行猶予3年の判決。
企業の株主対応を支援する「アイ・アールジャパンホールディングス」(東京)が業績予想の下方修正を発表する前に、知人に同社株の売却を勧めたとして、金融商品取引法違反(取引推奨)の罪に問われた同社元副社長の栗尾拓滋被告(57)の初公判が23日に東京地裁であり、被告は起訴内容を認めた。
検察側は「著しく不公正だ」として懲役1年6カ月を求刑し、即日結審した。
判決は10月5日。
検察側の冒頭陳述によると、栗尾被告は2021年3月、同社が21年3月期の売上高予想を下方修正するという重要事実を経営会議などで把握。
下方修正が公表される前の翌4月、自身の勧めで同社株を保有していた交際相手の女性2人に「早く売って。絶対に売って」「うちの株が下がるから売った方がいい」などと直接伝えた。
LINEでも「明日午前中には売って」などと送ったという。
2人は下方修正の公表前に計約1万2千株を売却し、計約1億8千万円の利益を得た。
株価は公表後に下落しており、計約2300万円分の損失を回避したという。
栗尾被告は被告人質問で「少しでも(交際相手の)損失を回避させたかった」「違法だと思ったが、この程度ならわからないという甘い考えがあった」と述べた。
検察側は論告で、「2人との交際を維持して歓心を買いたいという身勝手な発想」が犯行の動機だと指摘。
金融市場の公正性を著しく害したと批判した。
弁護側は、本人は利益を得ていないなどとして執行猶予付きの判決を求めた。
(朝日新聞)
未公表情報に基づき株売却を勧めたとして、金融商品取引法違反の罪に問われたコンサルタント会社アイ・アールジャパンホールディングスの元副社長栗尾拓滋被告(57)に東京地裁は5日、懲役1年6月、執行猶予3年の判決を言い渡した。
(共同通信)
栗尾拓滋被告(57)
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