四ツ木斎場事件がなければ山口組の東京進出はなかった。
公開日:
:
ヤクザ・マフィア
2001年8月15日におきた四ツ木斎場事件はその後の関東ヤクザ社会に大きな影響を及ぼしました。
四ツ木斎場事件の直前に国粋会のお家騒動、内部分裂騒動が起きていました。
国粋会の組長の工藤和義(金町一家組長)が2001年に国粋会を従来のような横並びによる連合体から山口組のような上意下達型のピラミッド型の組織に改革しようとします。
しかしそれに対して生井一家十二代目総長柴崎雄二朗、佃繁会会長尾関裕計、落合一家八代目総長瀧口政利の三人がこの案に反発しました。
国粋会工藤組長はこの案に反対した3人の組長を絶縁処分として3組織の縄張りを国粋会預かりとするという強硬策に出ます。
これに反発した生井一家、佃繁会、落合一家と国粋会との間に抗争が勃発します。
絶縁した3組織は国粋会の中でも随一の武闘派組織であり、渋谷、原宿、青山、代官山、恵比寿、六本木、麻布十番、銀座、新橋、日本橋など都内一等地を縄張りとしていました。
そのため銀座、新橋、六本木、麻布十番、渋谷、原宿、青山などで生井一家、落合一家と国粋会組員との間で乱闘や発砲事件が頻発することとなります。
国粋会工藤組長(金町一家組長)は稲川会3代目の稲川裕紘と五厘下がりの兄弟盃を交わしており国粋会は稲川会と親しい関係にありました。
対して生井一家、佃繁会、落合一家は縄張りとしている渋谷、原宿、青山、六本木、麻布十番、銀座、新橋などを住吉会に貸している関係もあり、稲川会よりも住吉会と親しい関係にありました。
これらの事情から国粋会は稲川会入りに、生井一家、佃繁会、落合一家は住吉会入りにということでまとまろうとしていました。
しかしその最中に四ツ木斎場事件が起きたために、両組織の関係が険悪になり国粋会問題は宙に浮くことになりました。
そこに出てきたのが山口組の弘道会の司組長と高山若頭でした。
弘道会の司組長は国粋会の内紛を仲裁します。
国粋会を山口組最高顧問に、国粋会に反発していた生井一家、落合一家、保科一家、草野一家などは落合金町連合として直参にすることにしたのです。
これにより山口組は3代目の田岡組長以来の悲願であった山口組の東京進出が成功することとなったのです。
国粋会は上記に書いたように東京の渋谷、原宿、青山、代官山、六本木、麻布十番、銀座、新橋、恵比寿など一等地を縄張りとしており、それら都内の一等地が山口組の傘下となったのでした。
しかし在京の住吉会、稲川会、松葉会などは寝耳に水ということになり山口組の東京進出に猛反発します。
そのため住吉会と山口組との間に麻布抗争が勃発することとなります。
四ツ木斎場事件がなければ山口組、弘道会の東京進出もありませんでしたし、国粋会の山口組入りもありませんでした。
四ツ木斎場事件がなければ国粋会は稲川会と住吉会入りが確実となっていたのです。
関連記事
-
-
住吉会家根弥一家幹部の徳田豊ら3人が隅田川花火大会で露店からみかじめ料を脅し取ろうとしたとして逮捕。
警視庁浅草署は25日、隅田川花火大会(東京都台東区、墨田区)で露店店主らからみかじめ料を脅し取ろうと
-
-
任侠山口組竹内組幹部百瀬組組長の百瀬雅樹被告が配下の組員に指示して自分の元妻宅に拳銃と実弾を保管していたとして懲役7年の判決。
名古屋高裁(山口裕之裁判長)は21日、配下の組員に指示して自分の元妻宅に拳銃と実弾を預け、保管したと
-
-
やから先輩と柳川竜二さんが喧嘩に。
やから先輩と柳川竜二さんが喧嘩になっていました。 喧嘩の原因はやから先輩が
-
-
住吉会組長の千葉昇、住吉会組員の猪瀬忠、極東会幹部の猪狩貴富ら6人が持続化給付金の詐欺で逮捕(暴力団ニュース)
栃木県警宇都宮東署、下野署、組織犯罪対策1課の合同捜査班は1日、新型コロナウイルスの影響で減収した個
-
-
全国のATMから18億円が引き出された事件で渋谷区のコンビニATMから490万円を不正に引き出したとして山口組大石組松平興業幹部の岩谷五月と山口組大石組松平興業組員の平野真仁、山口組大石組松平興業幹部の吉田広輝を逮捕。
警視庁は24日、現金引き出し役への指示役として、2人を不正作出支払用カード電磁的記録供用と窃盗の疑い
-
-
西成は表面上は貧しいように見えるんだけど、実際は超セレブな街。西成は利権の山。
西成って表面上は貧しいように見えるんだけど、実際は超セレブな街だからね。
-
-
港区のメンズエステ店「さくらんぼSPA」など15店舗の責任者の中島蓮や従業員ら14人が男性客から2億円以上を脅し取ったとして逮捕
男性客から「違反金」名目で現金を脅し取ったとして、警視庁はメンズエステ店「さくらんぼSPA」(東京都
-
-
住吉会青田会府中一家初代組員の広野大輔と相原裕司が200人から1億円以上を騙し取ったとして逮捕。
警視庁少年事件課は11日、振り込め詐欺グループのリーダー格で住吉会青田会府中一家初代組員の広野大輔(
-
-
宝島龍太郎さん夫妻殺害事件で新たに不動産会社「首都圏不動産」経営の前田亮を逮捕。「首都圏不動産」は創価学会系か。
宝島龍太郎さん夫妻殺害事件で新たに不動産会社「首都圏不動産」経営の前田亮容疑者(36)を逮捕しました
-
-
住吉会幸平一家堺組中越組と住吉会中村会との抗争事件で住吉会中村会組員ら2人に執行猶予付きの有罪判決。
住吉会幸平一家堺組中越組と住吉会中村会との抗争事件で住吉会中村会組員ら2人に執行猶予付きの有罪判決が