土地を個人が所有できるようになったのは明治維新以降。それまでは土地は国のものだった。
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最終更新日:2020/02/29
歴史, 社会, 経営, 経済, 陰謀・謀略・未解決事件・冤罪事件
よく誤解している人がいますが、土地を個人で所有できるようになったのはつい最近のことなのです。
土地を個人で所有できる、地主が誕生したのは明治維新以降からです。
江戸時代以前は土地は国・貴族・大名・有力豪族のものだったからです。
645年の大化の改新以前は地方の豪族、小国の王、貴族がヤクザの縄張りのように、土地を縄張りとしていました。
その縄張り内の住民を支配して農作物を生産させて地域を安定させていました。
聖徳太子の死後、有力豪族だった蘇我氏が権力の実験を握ります。
その後、中大兄皇子と中臣鎌足が蘇我氏一族を滅ぼし大化の改新を行います。
中大兄皇子と中臣鎌足は天皇中心の国造りに着手します。
大化の改新では土地は公地であり、住民は公民であることが謳われました。
中大兄皇子(天智天皇)は班田収授法・国郡国里・新しい税制などを定め天皇を中心とする中央集権国家を完成させました。
奈良時代初期、農民の暮らしは昔と変わらず苦しいもので、課せられた労役や重税などが重くのしかかり、その苦しさから土地を捨てて逃げ出す農民たちが現れました。
農民のいない土地は荒れ果て国の収穫に悪影響をもたらしました。
また農民たちの支配層への不満が体制批判に繋がり社会不安が起きてきました。
そのため聖武天皇は723年に三世一身法を定めて開墾した土地については一定期間の土地の私有を認めました。
743年には墾田永年私財法により開墾した土地の永続私有を認めました。
背景には支配層の朝廷は多くの者が活動拠点を都に置いていたため地方の土地の管理を有力豪族・神社、お寺に任せて代理統治させようとしたためでした。
有力豪族、貴族、神社、お寺は農民を集めて開墾させて私有地の拡大に乗り出しました。
この私有地が荘園と呼ばれていました。
朝廷の支配層は荘園を見張る人「国司」を立てて土地の開墾、耕作、収穫などを行う有力豪族、神社、お寺の荘園運営を見張らせました。
平安時代には土地の納税を免れる不輸、不入の権利を獲得するために藤原氏など有力貴族に荘園を寄進する者が現れて中央の統制機能が揺らぎだします。
鎌倉時代には荘園の治安維持、年貢の徴収、荘園の管理を行う守護、地頭の力が大きくなり荘園の支配権を朝廷から略奪するようになっていきます。
その影響で全国的に戦乱が相次ぎ荘園の支配関係は流動的になっていきます。
室町時代、幕府は戦乱を抑えるために各地の守護権限を強化していきます。
これが守護大名です。
戦国時代になると各地の守護、守護代、国人が自らの武力で支配地域を確保、拡大していく大名が現れます。
その後天下泰平した豊臣秀吉により太閤検地が行われて荘園は消滅します。
全国の土地と農民の支配も大名に委託されました。
江戸時代には土地は9割が武家、神社、お寺が保有することとなります。
残り1割を豪商と呼ばれる商人が保有していました。
このように江戸時代までは個人、一般人、庶民は土地を所有することはできなかったのです。
明治維新になり、江戸時代の徳川家光に定められた田畑永代売買禁令が解かれて、地租改正により土地の所有権が法的に証明されたことにより土地が個人財産として認められ、担保価値や流通物として土地取引が盛んに行われるようになったのです。
地租改正によって行われた測量結果は地券に記され地券台帳に保管記録されました。
土地の取引や融資はこの地券で行われるようになります。
実は個人の土地所有が許可されるようになったのは明治維新以降と非常に最近のことなのです。
地主が誕生したのも明治維新以降からです。
地主は小作人と呼ばれる農民に土地を貸し出して耕作させて、成果物である米や麦を地代として徴収していました。
自らは全く農業に関わることなく小作人(農民)を使い農業を行っていたために寄生地主と呼ばれるようになります。
寄生地主は徴収した農作物を売り払い資金を獲得して、その資金を株式投資や会社買収の資金にしてますます富んでいくことになります。
こうした商工業に投資して力をつけた地主は資本家となり政府に対して圧力をかけていく存在となったのです。
ロスチャイルド家、国際金融資本、DS、イルミナティが幕末にグラバー、フルベッキなどエージェントを通じて坂本龍馬や長州藩、薩摩藩を支援して江戸幕府を倒幕させて明治維新を起こさせたのは、江戸時代の田畑永代売買の禁令があるために日本の土地、資本を牛耳ることができなかったからですね。
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