レバノンの現状分析、歴史、解説(広瀬隆雄さん)

公開日: : 政治, 歴史, 社会, 経営, 経済, 金融

レバノン? 面白い国ですよ(笑)

 

ドバイってありますよね? あそこがシリア内戦みたいな凄絶なバトルでボロボロになった様を想像してください。

 

それがレバノン。

 

ドバイは健全(?)だけどベイルートは「成人指定」みたいな。

 

太古の昔、レバノンはフェニキア人の本拠でした。

 

フェニキア人は地中海を縦横に往来し、交易で儲けました。

 

つまり「商売人の血」を脈々と受け継いでいる。

 

そんな関係でレバノン人は商売上手いです。

 

僕の昔の上司もレバノン人でしたし、モルスタのCEOだったジョン・マックもレバノン系。

 

レバノンは交易の中継地点で、ひと、モノ、カネがあつまる処だった。

 

回教でお堅い国の多い中東で、「悪徳の華」的な堕落した街として評判があった。

 

「ちょっとレバノン行ってくるわ」と言えば、買春というイメージがあった。

 

ベイルートは「中東のパリ」と言われ、食べ物は美味しいし女の子はキレイだし、朝方まで酔いつぶれて、ストリート・ギャングにカツアゲされて、目の周りを黒くしてホテルへ帰る…みたいな。

 

それが1970年代後半くらいから、だんだんおかしくなった。もともとキリスト教マロン派、キリスト正教会、回教スンニ派、回教シーア派、回教ドルーズ派、回教アラウィ派など、いろんな宗教が入り乱れていた場所。

 

そこで宗教対立が起きた。

 

治安維持のために送り込まれた多国籍軍(大半は米国の海兵隊)の宿舎にTNT爆弾を満載したトラックが突っ込み、一瞬にして240人の米兵が死んだ。

 

 

そのようにしてレバノンはちょうど今日のシリアみたいにボロボロに壊れてゆく。

 

その後、1990年代にハリーリー首相が登場、土建屋あがりの首相はベイルートの街を再興することで職を創造し、経済を立て直した。

 

でもその時に借金体質が出来てしまった。

 

現在のレバノン政府の負債比率はGDPの160%、財政赤字は-11%、経常収支は-26%。

 

レバノン・ポンドはドルとペッグされているけれど、実際には一度に2万円くらいしか換金できない

 

だから一度レバノン・ポンドに替えたら、二度とおカネは出せないと考えた方がいい。

 

その関係でレバノン国内の銀行預金の7割が、実は米ドルだ(笑) みんなドル預金。

 

レバノンは海外に住むレバノン人からの送金に頼っている。

 

国債の借り換えも、外国人投資家頼み。

 

レバノン国内で米ドル預金すると利子が8%くらいつく(笑) 

 

それは、逆に言えばそのくらい利子を弾まないとおカネが集まらないから。

 

つまりレバノンは「ぶっ壊れた国」だから国の運営は自ずと清濁併せ吞むようなカタチにならざるを得ない。

 

カルロス・ゴーンのように「ちょいワル」な評判が出来てしまった人物は、実は大歓迎だろうね。

 

 

レバノンの現状分析と歴史、解説(広瀬隆雄さん)




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