安藤組VS東声会・岡村文化部・児玉誉士夫。
安藤昇率いる安藤組が都内で勢力を拡大できた背景には児玉誉士夫、笹川良一の存在がありました。
安藤昇の安藤組が渋谷で縄張りを持ち活動できたのは、渋谷の貸元の国粋会創設者の一人の落合一家組長の高橋岩太郎が縄張りを預けたことがありました。
国粋会の顧問には児玉誉士夫がついていました。
高橋岩太郎の兄貴分の岡村文化部の渥美幸一郎は児玉誉士夫の側近の岡村吾一の配下でした。
また安藤昇の兄貴分の万年東一は戦中の上海特務機関時代から児玉誉士夫、笹川良一の配下でした。
万年東一が大日本一誠会を率いて参加した全愛会議の顧問が児玉誉士夫、笹川良一などでした。
このように安藤昇、安藤組は児玉誉士夫、笹川良一の傘下機関の一つでした。
当初は児玉誉士夫らは安藤組を債権回収や実働部隊としていいように使ってきました。
しかし安藤組が渋谷や新宿、六本木などで勢力を拡大させていくうちに、児玉誉士夫、笹川良一傘下の稲川会や東声会、岡村文化部、住吉会、極東会とぶつかるようになってきました。
さらに極めつけは安藤組による横井英樹銃撃事件でした。
横井英樹は児玉誉士夫、笹川良一らと同じ天皇財閥に属していました。
そしてさらに安藤組の組員らと児玉誉士夫の側近の岡村吾一率いる岡村文化部の組員がぶつかりました。
同じく児玉誉士夫の配下の東声会の小川が仲裁に入りましたが、血気盛んな安藤組の組員は東声会の小川の顔を18カ所も切り刻みました。
安藤昇は横井英樹銃撃事件で服役していたため、当時の安藤組のトップの花形敬は至急に東声会と岡村文化部との和解に乗り出しました。
花形敬と安藤組の幹部の佐藤昭二は安藤昇の後ろ盾であった落合一家組長の高橋岩太郎に至急に東声会と岡村文化部と和解したい旨を相談しました。
高橋岩太郎は兄貴分で岡村吾一の舎弟の渥美幸一郎に花形敬が岡村吾一に謝罪したいと言っていることを伝えました。
渥美から話を聞いた岡村文化部の岡村吾一は花形敬に詫びに来なくていいと伝えました。
このときすでに、岡村吾一、児玉誉士夫、東声会で花形敬の殺害と安藤組壊滅が計画されていたのでした。
花形敬は新宿のクラブで飲んだあと黒のルノーを運転して川崎市二子の自宅アパートに向かいました。
車を降りて自宅に向かっていた花形敬は待ち伏せしていた東声会の組員2人に刺殺されました。
その後、児玉誉士夫傘下の稲川会系三本杉一家によって安藤組幹部の西原健吾が射殺されました。
安藤昇は岡村吾一の傘下の松竹と専属契約を結び俳優、映画監督として活動していくことになりました。
花形敬と西原健吾は児玉誉士夫、笹川良一傘下の東声会や稲川会、岡村文化部、住吉会、極東会の組員らを何人もいわしてきていたため殺されたとみられています。
同じく加納貢も児玉誉士夫、笹川良一傘下の東声会や住吉会、極東会の組員らを何人もいわしてきていたために晩年は不遇となりました。
対して安藤組幹部だった石井福造や三本菅啓二らは住吉会石井会会長、稲川会系大行社会長として、児玉誉士夫、朝堂院、笹川良一、笹川陽平の傘下として動いていくことになりました。
三本菅啓二は武富士事件では笹川陽平の配下の谷口美雅らと共に武富士から巨額な資金をひっぱりました。
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