統一教会と敵対する弁護士やジャーナリストは命懸けだった(日刊ゲンダイ)
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政治, 陰謀・謀略・未解決事件・冤罪事件
統一教会(現・世界平和統一家庭連合)の信者救済を続ける「全国霊感商法対策弁護士連絡会」(全国弁連)の弁護士や、問題を追及するジャーナリストは、嫌がらせを受け、身の危険を感じるなど、皆、命懸けだ。
代表世話人の山口広弁護士は、先月29日に外国特派員協会で開いた会見でこう振り返った。
「この問題に取り組み始めてから毎日200~300件の嫌がらせ電話がかかってきて、3週間続いた。自宅の近所や事務所の周りで顔写真付きの誹謗中傷のビラを10万枚以上まかれた。この問題に取り組んでいる弁護士にはいろいろな嫌がらせがあった。命を狙われることについては、今も『気を付けろ』と言われてますけど、今のところ幸い生き残っています」
全国弁連は1987年5月、全国約300人の弁護士によって結成された。
その直後から悪質な嫌がらせを受けたのが、代表世話人のひとり、河田英正弁護士だ。
無言電話や尾行、ホノルルまでの航空券予約や、遺体搬送車の手配も
当初は事務所と自宅に毎日、ほぼ同じ時刻に無言電話があり、時には受話器の向こうで「イヒヒヒ」と薄気味悪い笑い声を立ててガチャッと切れることもあったという。
嫌がらせは日を追うごとに次第にエスカレート。
にぎり寿司上6人前、見舞い用マスカット3個を注文されたのは序の口だった。
ホノルルまでの航空券を予約されたり、引っ越しの依頼、ホテル5室の予約、スキン5万円分を勝手に注文され、ガス漏れ通報、家政婦や盲目のマッサージ師の派遣を依頼。
「長男が亡くなったので」と自宅に遺体搬送車を呼ばれたことも。
「偽注文」は、全国弁連の結成直後の87年7月30日から8月7日まで続き、計60回以上、1日に14回という日もあった。
「常に身の危険を感じていた。
エレベーターを降りる時は周囲を見渡し、駅のホームでは前に立たないようにしていました」(河田弁護士)
カルト宗教に詳しいジャーナリストの鈴木エイト氏も自身の体験をこう話す。
「尾行は結構あって、帰宅時、誰かがついてきていたので、交番の横を相手が通り過ぎようとしたところでパッと振り返ったら、ギョッとなって立ち止まった。そのまま取り押さえて『尾行していただろう』と言って警察に突き出したら、取り調べに『統一教会から言われて後をつけました』って白状していた。
宅配業者を装って『荷物をお届けしたいのですが、雨に濡れて住所がにじんで確認できないので、教えてもらえますか』と住所を聞き出そうとしてきたこともあった。
その後、住所がバレ、自宅周辺を不審者がウロついたり、隠しカメラで撮影された。給湯器からお湯が出ないなぁと思っていたら、ガスの元栓をひねられていたこともあった」
世界平和統一家庭連合に事実関係を確認したところ、「把握しているも何も、したことが前提になっていますが、そのようなことはないと思いますよ」(広報部)と回答した。
(日刊ゲンダイ)
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