6代目山口組良知組系政竜会と神戸山口組宅見組が組んで特殊詐欺をやっていた背景(日刊ゲンダイ)
対立抗争が激化している特定抗争指定暴力団「6代目山口組」と「神戸山口組」の組員が、「シノギ」を得るために結託していた――。
昨年5~6月、千葉県の70代女性からキャッシュカード4枚をダマし取り、約316万円を引き出した詐欺事件で、大阪府警捜査2課は10日、逃走している特殊詐欺グループのナンバー2、中村淳之介容疑者(27=住所、職業不詳)を詐欺と窃盗の疑いで指名手配した。
中村容疑者は既に詐欺容疑で逮捕されたリーダーの6代目山口組系組員、深井流容疑者(32)と同じ組関係者とみられ、深井容疑者に指示され、「統括役」として名簿の手配やSIMカードの調達、報酬の分配を担当していた。
「深井容疑者はイケイケの武闘派、静岡の後藤組の流れをくむ良知2代目政竜会の極道や。ヤツらはアジトにウサンくさい連中が出入りして怪しまれんように、マンスリーで“箱”を借りとった。足がつかんよう借り主になってくれる名義人を集めたり、箱を探したり、名簿や携帯電話の提供など、各種インフラの手配をしとった。グループの下には『かけ子グループ』がいくつもあって、まずは深井容疑者や中村容疑者がお膳立てをして、仕事を発注しとったちゅうわけや」(捜査事情通)
■武闘派とインテリやくざがタッグ
そのうちの1つが昨年11月、詐欺容疑で逮捕、起訴された神戸山口組系宅見組傘下組織の組員、青木竜治被告(28)が率いるグループだった。
「青木被告いうんはファイナンシャルプランナーや簿記2級の資格を持っとるインテリやくざや。家電量販店の店員や警察官になりすますセリフやポイントなどのマニュアルをこしらえ、自身も一番難しい預金残高や暗証番号を聞き出す話術にたけとった。青木被告がターゲットと電話で話している様子を、深井容疑者はつなぎっ放しの別の電話で聞いとった。青木被告がうまいこと被害者をダマすもんやから、深井容疑者もその能力をえらい買うて重宝していた。青木被告は深井容疑者が6代目のモンやいうことを知った上で、分け前をもうとった」(前出の捜査事情通)
近年、暴力団のシノギが枯渇し続ける中、特殊詐欺はクスリとともに大事な「資金源」のひとつ。
背に腹は代えられないのだろう。
昨年11月、弘道会系の元組員に自動小銃で殺害された神戸山口組の古川恵一幹部(59)はシノギに困り、先代の父親から受け継いだ古川組の総裁を引退し、息子が経営する飲食店の手伝いをしていた。捜査員にも「金がないんや」とコボしていたほどだった。
「シノギをせえへんかったら、『おどれら、何しとんじゃ』とカマされるのがオチやからな。ヤツらも必死やで。お互い利害が一致したいうことや。上のモンにしたって金さえキチンと上納してくれれば、下の方でつながっていようがいまいが、そんなもん知ったこっちゃない。ただでさえ6代目は現体制になってから上納金の取り立てが厳しくなり、このまま神戸との対立が続けば、金がかかるからな」(前出の捜査事情通)
表ではドンパチしていても、カネのためなら裏でガッチリと手を組んでいた。
(日刊ゲンダイ)
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