デンタルオフィスX銀座院の患者300人以上が4億5000万円のポンジスキーム詐欺被害(テレビ朝日)
番組がおよそ半年にわたって取材してきた歯科矯正トラブル。
6日、300人以上が総額4億5000万円の損害賠償を求めて、集団提訴することが明らかになりました。
159人加わり計312人で集団訴訟
被害総額150万円・女性(54):「私も治療をそのまま放置されてますし、(歯が)ちゃんと治るのか不安」
被害総額160万円・女性(26):「自分の歯をキレイにするための治療費を無料とうたって、だまし取られ。結婚を将来的に考えていたので、そこの部分に不安があります」
涙ながらに将来への不安を訴える女性たち。トラブルのきっかけとなったのは、おととし、女性らが申し込んだ、銀座の歯科クリニック「デンタルオフィスX」の無料モニターでした。
契約を結んで187万円を支払えば、その後、クリニック側から謝礼として、毎月5万円がキャッシュバック。
実質、無料で歯の矯正ができるというものでした。
しかし、去年3月、クリニック側から突然、連絡がありました。
クリニック関連会社「アーサー」:「(謝礼金の)お支払い日の延長をお願いさせて頂きたいと思っております。
ウクライナ、ロシア問題などの海外情勢の影響で、海外口座からの送金取引が停止しているということが、主な要因です」
その後、返金はなく、今年1月には銀座のクリニックが閉院。
治療も返金も放置されたままとなった、女性患者ら153人が、運営会社「グランシールド」などに対し、集団訴訟を起こしました。
4月には、警視庁に詐欺罪などで、告訴状も提出しました。
その後も被害相談は増え続け、6日、新たに159人が加わり、合わせて312人が、総額4億5000万円の損害賠償を求めて、集団訴訟を起こすことになったのです。
被害額160万円 女性(26):「このまま、すきっ歯というのも変ですし、今皆がマスクを取り始めてるのに、私自身取りにくいというのもある。
これだけの被害額を改めて聞くと、本当に許せない」
被害弁護団団長・加藤博太郎弁護士:「なかなか312名が被害を訴えるのは、本当に珍しい事件」
“契約書偽造”主張…返金応じず この問題を追跡してきた番組は、「グランシールド」の中村佳敬社長は関連会社「アーサー」の小島隆一社長の提案で、ウソの説明を行っていたと釈明しました。
中村社長:「(Q.返金遅れはウクライナ侵攻と関係ある?)全く関係ないと思います。この問題が起こった時に、アーサーの小島(社長)が患者向けの、なぜ送金できないのか文書を作成していた。
(小島社長が)『ちょうどロシアとウクライナの戦争が始まったから、それで送金遅れで良いですかね?』みたいな感じのことを言ってきたので」
中村社長は責任を認める一方で、患者への返金は一切進まず。むしろ、女性らの契約書が細工されていたのではないかという、新たな疑惑も浮上しています。
加藤弁護士:「向こう(クリニック側)の主張としては、グランシールドの“E”が入っているか、入ってないかで、『こちらの印鑑(Eが入っていない)は、偽造されているものだから、もうお支払いしません』と、へりくつみたいな理由をつけて主張してきてる」
女性らの契約書に捺印(なついん)された、運営会社「グランシールド」の印影。
本物とされる印影と見比べると、会社名のスペルの「E」が、抜けているのが分かります。
被害額160万円 女性(26):「改めて見るとEが無いなというのは分かるんですけど。Eが無いからといって、返金の義務がないという主張は、おかしい」
被害額150万円 女性(54):「その話を聞いた瞬間に、詐欺だ。最初からだますつもりだったんだと思った」
加藤弁護士:「最初から偽造だったという言い訳をしようとして、こういう準備をしていたと思わざるをえない」
集めた20億円は不明のまま
女性らから集めたとされる金は、総額20億円。
一体、どこへ消えてしまったのでしょうか?
中村社長:「(Q.お金をだまし取る気持ちがあった?)全くないですね。
(歯が)キレイになった方が広めて頂くんだったら、非常に素晴らしい広告宣伝になるかなと始めたのが、モニター募集だった」「(Q.20億円の所在は?)分かってないです」
女性らが起こした集団訴訟について、被告となっている中村社長、小島社長、伊藤剛秀医師の3人は。
中村社長:「弁護士の先生と相談しながら、対応していきたいと思っております」
小島社長の担当弁護士:「現時点でマスコミを通じて、コメントを出すことは考えていません」
伊藤歯科医師:「訴状が来ていないので回答できませんが、きのう都内でオープンしたクリニックに勤務していますので、患者を受け入れる体制を整えております」
(テレビ朝日)
高額なお金を先に払わせて、逃げるやり方は典型的なポンジスキーム詐欺ですね。
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