楽天モバイルの委託先のトレイルが70億円超の所得隠し(朝日新聞)
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経営
携帯電話の基地局整備をめぐって楽天モバイルが取引先から不正に水増し請求をされていた問題で、同社の業務を委託されていた運送会社「TRAIL(トレイル)」(東京都港区)が東京国税局から70億円超の所得隠しを指摘されたことが関係者への取材でわかった。
追徴税額は重加算税を含めて約30億円。
TRAILの社長が楽天モバイルの元従業員=懲戒解雇=らとともに、不正に浮かせた資金を分け合うなどしていたとみられる。
朝日新聞はTRAILや同社社長に取材を申し込んだが、2日までに回答がなかった。
同社の関係者も取材に「コメントできない」としている。
民間調査会社などによると、同社は2022年3月期時点で負債額が54億9900万円に達し、破産手続きを申し立てる見通しだという。
関係者によると、TRAILは14年の設立。
基地局整備事業では、建設部材の保管などを担った物流会社「日本ロジステック」(東京都千代田区、民事再生手続き中)から部材の輸送などを受注した。
一部の輸送業務などについては、さらに複数の下請け業者に委託していた。
東京国税局はこの取引などをめぐって税務調査を実施。22年3月期までの3年間で、下請け業者に対して業務委託名目での経費を支払ったように装ったり、外注費や配送費を水増ししたりしていたことが判明したという。
同局は、会社の利益を圧縮するための行為で、法人税や消費税を意図的に少なく申告していたと認定した模様だ。
(朝日新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/dce9bf52469696642207e081770be913507486e5
楽天モバイルの基地局整備事業をめぐる水増し請求問題で、下請け業者「TRAIL」(東京都港区)が東京国税局から約70億円に上る所得隠しを指摘された。
楽天モバイルは、一連の不正に同社元従業員や日本ロジステック元役員、TRAIL社長の「共謀」があったと主張している。
この社長自身、周囲に「スキームを組んだ」と語っていたという。
TRAILの財務諸表などによると、同社の売り上げは2019年3月期は約9億円だったが、それが翌年度以降、約26億円、約92億円と増え続け、22年3月期は3期前の20倍以上に当たる約193億円に膨らんだ。
役員報酬の総額も20年3月期の約4600万円から22年3月期には約16億8千万円と急増していた。
TRAIL社長の知人男性は取材に対し、社長はある運送会社の関係者を通じて知り合った楽天モバイル元従業員から基地局整備事業で連携することを提案され、基地局の部材輸送を担うようになった、と社長本人から聞いたと証言。
TRAIL社長は「スキームを組んでいる」と知人男性に明かし、「楽天モバイル側から流れてきたカネを下請けに投げ、マージンを除いた分を(楽天モバイル元従業員に)戻す」などと語ったこともあったという。
TRAILの下請け会社で働いていた別の男性によると、この会社では毎月、数千万円に及ぶ「運行アレンジメント料」を楽天モバイル元従業員の妻が代表となっている法人に支払っていた。
だが、男性は「この『アレンジメント』に実体がないことは社員ならみんな知っていた」。
同社はTRAILから受け取った金を元従業員側に渡す役割で、マージンも受け取っていた、と証言した。
(朝日新聞)
https://news.yahoo.co.jp/articles/d433970cc869ef10dc21f57b936ec97991020c9f
楽天モバイルとトレイルがグルでスキームを組んでいたということではないでしょうか。
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