【特集】拠点を移しミナミからキタに!?半グレ集団の残党が活動か(MBS)

【特集】拠点を移しミナミからキタに!?半グレ集団の残党が活動か(MBS)

https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20181228-00010001-mbsnews-l27

 

暴力団に属さない新興の組織犯罪集団「半グレ」。

 

大阪府警は12月、大阪・ミナミを拠点とする最大規模の半グレ集団のメンバー49人を逮捕しました。

 

しかし、逮捕されなかったメンバーたちは今も活動を続けているようです。

 

今年8月、大阪府警はミナミの繁華街に約200人の捜査員を投入。

 

大阪で最大規模の半グレ集団「アビスグループ」の壊滅に向けた捜索に乗り出した。

 

このあと、アビスグループのメンバー・岩尾奏良被告(20)やリーダーの当時19歳の男、ナンバー2の野口直人被告(20)らが傷害や暴行などの罪で逮捕・起訴された。

 

アビスグループは約3年前に暴走族出身のリーダーが結成し男女100人以上ものメンバーを擁していたが、これまでにあわせて49人が逮捕された。

 

警察が取り締まりを強化している「半グレ」は、一般人と暴力団員の中間的な存在で「グレーゾーン」や「グレる」といった言葉から派生したものだとされる。

 

「(半グレの)一番の特色は暴力団に籍を置かないということ。暴力団対策法も暴力団排除条例も適用されない、法的な扱いとしては一般人と何ら変わらない」(ノンフィクション作家 溝口敦氏)

 

アビスグループはミナミなどで17のガールズバーを経営し、毎月5000万円以上を売り上げていたという。

 

そして、高額の代金を請求し支払いを拒んだ客を暴行して重傷を負わせるなどの事件を度々起こした。

 

「ぼったくりに遭った」という警察への相談は、今年10月までの1年間で約150件に上っている。

 

最盛期には10万人を超えていた暴力団組員も、今や約3万4500人と減少の一途をたどっている。

 

暴力団対策法や暴力団排除条例という包囲網により、資金源の確保が難しくなったからだ。

 

暴力団の衰退とともに勢力を拡大してきた半グレ。

 

アビスグループは11月に警察に解散届を提出したが、ミナミの街に変化はあったのだろうか?

 

道頓堀で話を聞いてみると…

 

「安心しますよね。変なお店で飲まなくてすめば、僕らも安心して飲めるので」(会社員の男性2人)

Q.夏ごろの戎橋の様子は?
「あー多かったですよね、客引き。今いないんかな?ほんまやな!」

Q.アビスグループが摘発されて変わった?
「変わりましたね、とりあえずは穏やかになったというか。脅迫みたいな…しばくぞ、殴るぞ、殺すぞと最初のころは言われてましたけど。警察が頑張って動いてくれたので、本当にほっとはしています」(警備員の男性)
「よくお客さんは言っていた、やっぱりミナミでは飲みたくない、ガールズバーとかそんなんは。あれ(アビス)がいなくなってキャッチ(客引き)も少なくなってきたのかなとは思うので、飲食店からしたらまだやりやすい環境になったのかな」(飲食店の店長)

 

しかし警察によると、今回の摘発を受け、アビスグループの残党が新たな動きを見せているという。

 

逮捕を逃れたメンバーたちが拠点をミナミからキタに移して活動を再開しているというのだ。

 

キタの繁華街に詳しい男性も、彼らが梅田周辺でガールズバーの営業を始めていると話す。

 

「出没しだしたのが10月頭ぐらい。

 

ミナミからこちら(キタ)に流れてきたという話は、ミナミの知り合いからも聞いています。

 

最初(飲み放題)1時間3000円ぐらいで入って、よく聞くのが(支払いが)10万円まで。

 

多いお客さんで20~30万円」(キタの繁華街に詳しい男性)

 

キタでも「ぼったくり」を繰り返しているという。彼らがよく客引きをしているという場所へ男性と一緒に行ってみると、そこでは…

 

「(路上にいる女性は)これ完全にキャッチですね」(キタの繁華街に詳しい男性)

Q.いわゆるアビス系の残党?
「はい、間違いないです」

 

男性によると、客引きをする女性はアビスグループの元メンバーだという。

 

「(女性が)今から声をかけにいきますよ、頻繁に声をかけますからね。数打てば当たるの世界で」(キタの繁華街に詳しい男性)

 

そして、午後11時を回ると…

 

「アビス系ですね、(路上に)結構いますね。5人ぐらいいますね、全部同じグループです」(キタの繁華街に詳しい男性)

 

すると、女性が2人組の男性に話しかけた。しばらく様子を見ていると…

 

 

(記者)「あっ、(女性と男性が)じゃんけんをしています」
(男性)「始まりましたね」
(記者)「女の子が勝ちました」
(男性)「こうやって負けて腕組まれたら終わりですわ、引っ張られるだけですわ」

 

そして、女性は男性客の眼鏡をはずし、自分の頭にのせた。

 

「こうやってどんどん相手の話術にはまって、このまま店に行きましょうってなってくる」

 

結局、男性は女性とともにガールズバーへと向かった。

 

さらに取材を進めると、ミナミでアビスグループと対立していた半グレ集団「O7(アウトセブン)」の元幹部に話を聞くことができた。このグループも準暴力団の指定を受けたため、12月になって解散届を提出している。

 

Q.なぜ、半グレは暴力団に属さずに活動する?
「ヤクザをやっぱりやりたくはないですよね。今のご時世しんどいからちゃいます?暴対法厳しいし。逆に暴対法なかったらみんなヤクザやってると思うしね。お金儲けできないからでしょ、すぐ懲役いくし。そういうご時世でヤクザやりたくないって思う人間が多いんじゃないですか、今の不良でも」(半グレ集団「O7」元幹部)

 

では、暴力団との接点についてはどうなのだろうか?

 

「(暴力団との)付き合いはみんなあると思う。盛り代(みかじめ料)とか払ってませんって言っているけど、大半払っていると思う。切っても切れないっていうのが今の現状なので、暴力団も生き残っているわけだし、付き合いはあるのはあります」(半グレ集団「O7」元幹部)

 

アビスとO7(アウトセブン)という2つの大きなグループが解散届を出したことでミナミの街は変わるか?と聞いてみると…

 

「“いたちごっこ”ちゃいます?古いのが消えていって新しいのが出てくる。ヤクザやりたくなくて、でも不良したいってミナミ出てきて、それがたまたま半グレになって。僕らがフィールドアウト(退場)したところで、『あ、消えた!次は俺らの時代や』っていってまた新しい子が出てくると思うので、当分なくならないと思う、そういう人たちって」(半グレ集団「O7」元幹部)

 

摘発を受けてもなお、場所や名前を変えて密かに活動を続ける「半グレ」。警察との“いたちごっこ”がしばらく続きそうだ。




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