住吉会幸平一家幹部の新田竜司と工藤会長谷川組組員の森公生、元山口組組員、台湾人の会社役員など24人が覚醒剤600キロを密輸したとして逮捕(暴力団ニュース)
福岡県警や税関、海上保安庁などの合同捜査本部は11日、船内で覚醒剤を所持していたとして覚せい剤取締法違反容疑で3人を現行犯逮捕。
ほか5人も密輸に関わったとして同法違反容疑で逮捕した。
8人は外国人と日本人で、大半は台湾人で台湾ルートでの密輸とみられる。
県警は、熊本県天草沖で船を使って密輸したとみられる覚醒剤約600キロを押収、県警が一度に押収した覚醒剤の量としては過去最大規模。
末端価格は360億円相当。
海外から別の船で運ばれてきた覚醒剤を海上で移し替える「瀬取り」と呼ばれる方法を使ったとみられる。
このほかの数人についても12日に同法違反容疑で逮捕する方針。
大規模な国際的密輸組織が関わっている可能性が高いとみて、組織の実態解明を進める。
全国の警察が2018年に押収した覚醒剤は計約1138・6キロで、3年連続で1トンを超えた。
(暴力団ニュース)
熊本県天草市の漁港に係留した船内から大量の覚醒剤が見つかった事件で、福岡県警などによる逮捕者の中には複数の指定暴力団関係者がいて、暴力団同士が協力していた可能性がある。
県警などは台湾人2人や広島県東広島市の無職少年(19)を覚醒剤取締法違反(営利目的所持)容疑で現行犯逮捕。
別の10人も同法違反(営利目的輸入予備)容疑で逮捕した。
13人は容疑をおおむね否認している。
13人の中には、指定暴力団・山口組元組員や住吉会関係者がいるという。
この規模の密輸では大量の資金を用意する必要があり、県警などは複数の組織が協力した可能性もあるとみて調べている。
この事件は、日本の警察、海上保安庁、税関などの関係機関と、台湾当局との連携で覚醒剤の国内流入を阻止した。
一度の押収量としては過去3番目に多く、日台の捜査当局は、国際的な密売組織が関与した疑いもあるとみて捜査を進めている。
今年6月、「薬物の密輸が行われそうだ」と台湾の海巡署(海上保安庁に相当)から日本側に情報が寄せられた。
日台の関係機関は昨年12月、密輸対策で連携する覚書を交わしていた。
台湾の警察当局によると、台湾人の会社役員の黄奕達容疑者(43)が国際的な密輸を計画しているとの情報を入手。
黄容疑者が日本に繰り返し渡航していることもわかった。
福岡県警や第7管区海上保安本部などは、海上で船から荷物を受け取る「瀬取り」で密輸が行われるとみて捜査を進めた。
黄容疑者らを追う中で、台湾人漁業の洪福財容疑者(68)らが宮崎県内のホテルを転々としながら、宮崎市内の港に係留されている漁船に出入りしていることを確認した。
11月にも不審な動きはあり、この時は漁船が宮崎市内を出港後、悪天候のためにそのまま帰港した。
今月に入り、同じ船が再び出港。
海保はレーダーなどで追跡し、捜査員らは南九州地方や沖縄で警戒した。
今月10日、黄容疑者と日本で接触するなど、密輸計画への関与が疑われていた台湾人デザイナー(38)が、福岡からレンタカーで天草に向かい捜査員らも天草に集結した。
翌11日、宮崎市を出港していた漁船は天草沖数十キロの海上を燃料切れで漂流していた。
近くを通った別の船に救助され、天草市の魚貫港にえい航された。
駆けつけた捜査員らが、漁船の船倉にあった麻袋の中から覚醒剤を見つけ、乗船していた洪容疑者ら3人が覚醒剤取締法違反容疑で現行犯逮捕された。
押収量は約590キロ(末端価格約354億円相当)で薬物乱用者の通常使用量約1967万回分。ポリ袋入りで1袋約2キロ。
295袋が5袋ずつ59個の段ボール箱に入り麻袋に包まれ船倉に並んでいた。
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福岡県警などの合同捜査本部は、去年、熊本県の港で590キロ(354億円相当)の覚醒剤が押収された事件で、住吉会幸平一家幹部の新田竜司容疑者(40)=東京都練馬区=を覚醒剤取締法違反の疑いで逮捕した。
この事件は去年12月、熊本県天草市の港で、密輸目的の590キロ、末端価格354億円相当の覚醒剤が漁船から見つかったもの。
新田容疑者は19歳の少年を、共犯の男らへの指示を通じて、船に乗るよう勧誘した疑いが持たれている。
事件では、これまでに台湾人の男など17人が逮捕されていて、指定暴力団組員の逮捕は今回が初めて。
警察は、暴力団による組織的な関与も視野に入れ、それぞれの役割分担などについて捜査している。
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福岡県警などは21日、熊本県天草市の漁港で小型船舶から覚醒剤約590キロが押収された事件で、工藤會長谷川組組員の森公生容疑者(40)=千葉県市川市=と、建築作業員の石井信好容疑者(48)=東京都足立区=を新たに覚醒剤取締法違反(営利目的輸入未遂)の疑いで逮捕した。
認否は明らかにしていない。
2人の逮捕容疑は2019年12月、東シナ海の公海上で船籍不詳の船舶から小型船舶に覚醒剤を積み替え、天草市内の港から陸揚げして密輸入しようとした疑い。
この事件を巡る逮捕者は24人になった。
森容疑者ら2人は、住吉会幸平一家幹部の新田竜司容疑者(41)=同法違反罪などで起訴=と共に、小型船舶に乗船した少年=同=の勧誘に関与したとみられている。
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福岡地裁で11日、2019年12月に熊本県天草市の漁港で覚醒剤およそ600キロが押収された事件の論告求刑公判で、検察は密輸グループの統括役とされる台湾人のホアン・イダ被告(44)に無期懲役などを求刑した。
起訴状によると、ホアン被告は、2019年12月に熊本県天草市の漁港から覚醒剤およそ587キロを密輸しようとしたなどの罪に問われている。
福岡地裁で開かれた裁判員裁判の論告求刑公判で、検察は「反社会勢力に莫大な資金が流れたり、国内に拡散される恐れがあった」と指摘し、無期懲役と罰金1000万円などを求刑した。
弁護側は無罪を主張している。
一連の事件をめぐっては、暴力団組員など男女24人が逮捕され、そのうち16人が起訴されている。
判決は17日に言い渡される予定。
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