秘密結社と沖縄暴力団。台湾マフィアの来沖(沖縄タイムス)
2023年3月下旬、指定された待ち合わせ場所は本島中部の飲食店。
テーブル越しに座った男性が、わずかに笑みを浮かべたように見えた。
記者が尋ねる。「台湾マフィアと接触したのはなぜですか」
「マフィアではありません。『華松山(かしょうざん)』、秘密結社です」
男性がタバコをくわえ、ライターで火を付ける。
紫煙をゆったりとくゆらせ、続けた。
「隠さず何でもお話しできます」
かねてから台湾マフィアと沖縄の指定暴力 団「旭琉會(きょくりゅうかい)」には何らかのつながりがあると指摘されてきた。
2023年2月、台湾マフィアが来沖し、旭琉會と会合を持つとの情報を入手した。
取材を進めると、見えてきたのは中国の「秘密結社」の存在。約3カ月間の取材で、真相に迫った。
【全4回連載】
(1)台湾マフィアの来沖
(2)映像入手「秘密結社」
(3)リーダーを直撃
(4)識者・捜査機関の見方
台湾有数のマフィア「竹聯幇」
「台湾マフィアが沖縄に来る」。
2023年2月、裏社会に詳しいある人物から本紙記者に連絡があった。
「『竹聯幇(ちくれんほう)』だ。
ヤクザと会合があるようだ」。
竹聯幇とは、アジアでも名の知れた台湾有数のマフィア。
「こっちのヤクザ」とは沖縄にある唯一の指定暴力団、旭琉會(きょくりゅうかい)のこと。
なぜ台湾のマフィアと沖縄の暴力団が接触するのか。
狙いは何か。
わずかな情報をもとに、本紙記者は会合があるとされる沖縄本島中部の旭琉會一家総長宅へ向かった。
竹聯幇 ちくれんほう 台湾有数の暴力団組織。台湾の政治団体で中台統一を掲げる「中華統一促進党」の張安楽(ちょう・あんらく)総裁がかつて指導者だった。
報道機関「中央社フォーカス台湾」によると、台湾当局が把握しているだけで構成員は約2600人、勢力全体としては1万人を超えるとみられており、台湾マフィアとしては大勢力。
警察庁が公開している犯罪情勢統計「警察白書」(2003年)では、竹聯幇は台湾内での公共工事の談合、用心棒料の徴収などさまざまな方法で社会経済に影響力を行使し、資金獲得を図っていると指摘されている。
旭琉會 きょくりゅうかい 旭琉會は沖縄県内唯一の指定暴力団だ。
統合や分裂を繰り返し、現在「旭琉會」として一本化している。
沖縄県警によると、構成員は約200人で、二次団体にあたる各「一家」は約20家ある。
(2023年3月末時点)
総長宅で行われた継承式 記者が2月13日午後3時すぎ、会合があるとされる総長宅に到着すると、門の前には沖縄県警の捜査員とみられるスーツ姿の男性が数人立ち、鋭い目つきで総長宅を注視していた。
現場の空気がピンと張り詰める中、会合の関係者らしき人物を乗せた車が総長宅を出入りしている。
この時点で総長宅内で何かが行われていることは明白だった。
しかし外からは確認できない。 近くのパーティー会場が夕方から押さえられているとの情報もあった。先回りすることを決め、総長宅を離れた。
総長宅から車で約20分ほど離れたパーティー会場近くで張り込んでいると、突然分厚い雲が空を覆い、強い雨が降り始めた。
視界が悪くなるため、張り込みには適さない。
待っていても何も分からない可能性が高く、引き上げようとした瞬間、黒や白色のワゴン車が続々と駐車場に入ってきた。
午後5時前、まるで待っていたかのように雨がピタリとやんだ。車を降りるとスーツ姿の男性たちの多くが、入り口前でたばこを吸う。
リラックスした表情で談笑し、会場の中に消えていった。
旭琉會一家の幹部の面々も確認できた。
パーティーが予約されていたのは最上階の会場。
入り口の案内看板には「台湾琉球文化交流会 会場」と記されていた。
有名な保守系の元議員が参加するという情報もあった。
日本の暴力団と台湾マフィアのパーティーに今も県内政界に力を及ぼす元議員が参加していれば問題になりそうだ。
パーティーの参加者を確認するため、駐車場に止めた車内でカメラを向けてじっと待機した。
しばらくすると、パーティーの関係者とみられるスーツを着た大柄な男性がこちらの存在に気付いた。
男性は記者が乗った車の数メートル先にゆっくりと歩いて立ちふさがった。約1時間後には白いワゴン車を目の前に止められ、参加者の確認は十分にできなかった。
「秘密結社」
その後の取材で会合やパーティーの出席者を確認すると、くだんの元議員の参加は確認できなかった。
一方、台湾マフィア「竹聯幇」の関係者がいた。
後日、旭琉會に詳しい関係者に話を聞くと、会合があったことを認めた。
しかし「旭琉會としての集まりではないと思う」とあいまいな答えだった。
県警の担当者は「何か集まりがあったのだろうが、答えられない」と言葉少なだった。
本紙は2月26日付紙面で「台湾の暴力団 旭琉會と接触」と報じた。
記事を出して、この取材は終わっていたが、「一体あの式の中で何が行われていたのか」との疑問は残ったままだった。
3月中旬、関係者との雑談の中で再び耳にした。
「秘密結社が関わっているらしい。どうやら継承式があったようだ」
「秘密結社」に「継承式」。
どうにも一筋縄ではいかないような情報だ。
本紙は裏付け取材を進め、総長宅での会合とパーティーの映像を入手した。
(沖縄タイムス)
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