福岡県警が全国初の「準暴力団等集中取締本部」を新設(暴力団ニュース)
福岡県警は28日、暴力団の壊滅には配下の「半グレ」を摘発し、資金源を断つ必要があるとして、2023年1月18日に県警本部長をトップとする約230人態勢で、暴力団対策法が適用されない「半グレ」グループの取り締まりを専門に行う「準暴力団等集中取締本部」を県警本部内に新設すると発表した。
半グレ対策を専門にした取締本部の設置は全国初。
準暴力団など半グレと呼ばれる反社会的集団は2018年時点で、23都府県で47グループに上るとみられていて、2021年10月には特定危険指定暴力団・工藤會傘下組織が抱えていた半グレが、違法な高金利の利息を受け取ったとして出資法違反容疑で逮捕。
指定暴力団・浪川会傘下組織も半グレを抱え、特殊詐欺などで資金を得ているとみている。
関東や関西の半グレは暴力団と手を組まずに活動することが多いが、福岡では暴力団の力が相対的に強いため、違法薬物の密売や特殊詐欺などで半グレを配下に従えているという。
指定暴力団の組員に対しては、暴力団対策法に基づき、飲食店などへのみかじめ料の要求などについて「中止命令」を出すことができ、都道府県の暴力団排除条例や民間契約の暴排条項により、住宅の賃借のほか、車の購入や携帯電話の契約も認められていないが、一方でグレーな存在とされる半グレは、こうした規制の対象にはなっていない。
首都圏では「関東連合」OBグループが芸能や風俗分野で、「チャイニーズドラゴン」は薬物密売や恐喝などで、大阪では「アビス」が違法な客引きや、ぼったくり飲食店の経営などで、資金を獲得し勢力を拡大していた。
暴力団が組長をトップとするピラミッド型の組織であるのに対し、半グレは指揮命令系統が明確ではなく、実態把握が難しいという。
(暴力団ニュース)
関連記事
-
-
6代目山口組司興業副組長の梶田欣児組長が死去(フライデー)
6代目山口組司興業副組長の梶田欣児組長が死去しました。 愛知県名古屋市の郊
-
-
山口組傘下の準構成員・壱村龍一が70代男性から現金を騙し取ったとして逮捕(暴力団ニュース)
大阪府警は27日、大阪府堺市中区在住の70代男性に「2年分の有料サイトの料金が未払い」などとウソの話
-
-
山口組山健組舎弟頭補佐・多三郎一家総長の後藤一男さん刺殺事件に関与したとして山健組健国会幹部の冨澤栄に懲役4年の判決。
2009年6月18日、山口組山健組舎弟頭補佐・多三郎一家総長の後藤一男さん=愛知県小牧市=殺害事件に
-
-
浪川会幹部の石津雅樹と浪川会幹部の温井重義、会社役員の西純一の3人が知人男性から1700万円相当を脅し取ったとして逮捕。
警視庁組織犯罪対策特別捜査隊は4日、不動産取引を巡って因縁をつけ、高級外車など計約1700万円相当を
-
-
大阪の半グレ「アビス」55人を逮捕!客を監禁・他店襲撃・通行人襲撃
大阪・ミナミで法外な料金を請求するガールズバーを営業するグループのメンバーの男ら計55人以上が、客を
-
-
松葉会幹部が葛飾区の宝飾店や飲食店からみかじめ料を集めていたとして中止命令(暴力団ニュース)
東京都公安委員会は1日、宝飾店に正月飾り代名目でみかじめ料を要求したとして、指定暴力団・松葉会系幹部
-
-
横浜市のバカラ賭博店「グリーン」を摘発。経営者の渡辺昌之と金庫番の宮崎賜郎を逮捕。
神奈川・横浜市でバカラ賭博店「グリーン」を開き、約2年間で15億円以上の利益を得ていたとみられる男ら
-
-
池田組孝昇会若頭の塚田修と当時SBIアルヒの審査担当だった遠山清二ら5人がSBIアルヒから2800万円を騙し取ったとして逮捕。
書類を偽造して無職の男を会社員として申請し、大手住宅ローン会社から住宅ローンをだまし取ったなどとして
-
-
道仁会大平組の久留米市の事務所の売却・退去を確認。代理訴訟は和解(暴力団ニュース)
福岡高裁(山之内紀行裁判長)で17日、福岡県暴力追放運動推進センターが近隣住民の委託を受け、指定暴力
-
-
会社経営の東原聖と自営業の増田尚也と大山喜市こと金喜市ら6人が高知市の飲食店で業務を妨害したり、不法に監禁して大ケガを負わせたりしたとして逮捕。
高知市の飲食店で業務を妨害したりトラブルを起こした客を不法に監禁するなどしたとして、30代の男6人が