Z李の特殊詐欺について中国新聞が報じる。

Z李の特殊詐欺について中国新聞が報じていました。

 

詐欺グループに電話回線を提供したとして広島県警に摘発された電話再販会社「ボイスオーバー」(東京都新宿区)。

 

昨年10月に取材班が入手した法人登記の役員欄には、3人の名前が並んでいた。

 

2人は村松敬泰(39)、橡本(とちもと)佳祐(40)の両被告=公判中。

 

残る男性1人は村松被告の後に代表取締役に就いていた。

 

会社の実態を知っている可能性が高い。

 

取材班はそう考え、男性に会うため東京に向かった。

 

登記にある住所を頼りに男性の自宅マンションを訪ねた。

 

ロビーでインターホンを押すと、オールバックの髪形の20代男性が姿を見せた。

 

男性は困惑した表情で言った。「代表はやめた認識でした。会社のことは何も分からない」

 

男性によると、知人でボイス社の取締役だった橡本被告に誘われて2021年11月、代表に就いた。

 

「電話回線の販売」以外の詳しい説明はなかった。

 

事務所に行ったのは数回で報酬はゼロという。

 

橡本被告の逮捕を知り、慌てて「やめます」と事務所に置き手紙をした。

 

関係は断ったつもりだったという。

 

男性が代表に就く1カ月ほど前、村松被告は別事件で福岡県警に逮捕されていた。

 

「事情を知らない人物をトップに据えて捜査をかわす狙いだろう」と広島県警の捜査幹部。

 

現在、代表はさらに別人になっている。

 

代表者の「名義貸し」はボイス社が回線を提供した会社でも行われていた。

 

「『警察からの照会に回答する仕事』と言われ、代表に就いた」。

 

広島地裁の法廷で昨年12月、ボイス社の取引先の代表だった栗原太一被告(37)=公判中=が明かした。

 

特殊詐欺の犯行の流れを明らかにするため、全国の警察はボイス社や取引先に回線の販売ルートの照会をかけてきた。

 

広島県警だけで少なくとも延べ約1750件。

 

捜査幹部は「犯罪に使われると知りながら転売を繰り返した」と語気を強める。

 

「ボイス社の金の流れがどうしても合わない。まだ上がいるはずだ」。

 

記者が捜査関係者から聞いて取材を続けると、ある人物が浮上した。

 

ボイス社と取引のある「X社」の代表取締役の男性だ。

 

この会社の取締役には村松被告の名前もあった。

 

後の公判で橡本被告はこの男性を「ボス」と呼んだ。

 

 

捜査幹部に社名とこの男性の名を伝えると、忠告を受けた。

 

「危険だから、もうやめとけ。そこから先は警察の仕事だ」

 

昨年11月、福岡地裁小倉支部。

 

村松被告の公判を傍聴した後、傍聴席にいた40代くらいの男性が「記者の方ですよね」と声をかけてきた。

 

村松、橡本両被告の「昔からの知り合い」だという。

 

探りを入れるつもりなのか。

 

男性は笑みを浮かべ、傍聴の理由をこう語った。

 

「村松が元気かなと思ってね。よくある口止めじゃないですよ」。

 

捜査関係者に確認すると、この男性もX社の取締役だった。

 

村松、橡本両被告はこれまでの公判で事件の詳細を語っていない。

 

県警によると、2人の逮捕後も、ボイス社を経由したとみられる電話回線が詐欺に悪用されているという。

 

(中国新聞)

https://www.chugoku-np.co.jp/articles/-/274327




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