過当競争により「美容室」の倒産が過去10年で最多に迫る勢い(東京商工リサーチ)

過当競争により「美容室」の倒産が過去10年で最多に迫る勢い(東京商工リサーチ)

http://www.tsr-net.co.jp/news/analysis/20181210_02.html

 

 

美容院の倒産は過半数が個人経営で従業員5人未満が全体の9割を占めているそうです。

 

負債5000万未満の倒産が73件と中小・零細の美容院が8割以上となっています。

 

負債10億円以上の大型倒産はなく、平均負債は3300万円でした。

 

原因の9割は過当競争によるものだそうです。

 

地区別では1位が近畿の33件、2位が関東の22件でした。

 

美容室は、開業での店舗建物、設備・備品などの設備投資が比較的小さいことから、新規参入が比較的容易なため、オーバーストア(店舗過剰)を招きやすい体質があると指摘されているそうです。

 

厚労省の衛生行政報告書によると美容室(美容所)数は2008年度に22万1394施設だったが、2017年度は24万7578施設に達し、この10年で2万6184施設(11.8%)増加しています。

 

大手7社の国内コンビニ店舗数が5万5564店(日本フランチャイズチェーン協会調べ、2018年10月時点)と比べて約4.5倍に相当し、その多さが実感できます。

 

また、従業美容師数も、2008年度の44万3944人から、2017年度は52万3543人にのぼり、この10年で7万9599人(17.9%)も増加しています。

 

美容室・美容院市場は、このオーバーストアを背景に、クーポン割引、ポイントカード等の多用などによる過当競争が厳しさを増し、ここへきて経営体力を消耗して息切れする事業者が多くなっているとみられます。

 

美容室経営者では、経営上の問題として「客数の減少」と「客単価の低下」を上位に挙げています。

 

特に、「客数の減少」は深刻で、地方を中心に人口減少に加え、年に数回しか利用しない客層が拡大していることが影響しているようです。

 

また、「客単価の低下」は、「1000円カット」などの低価格サービスや値引きキャンペーン、低価格店の増加で、過当競争に拍車がかかっています。

 

さらに、集客方法でもチラシ広告など紙媒体から、検索・予約が可能な集客サイトへの掲載が目立つようになってきました。

 

これは店舗周辺の固定客で成り立った営業方法が年々、難しくなってきていることを示しています。

 

美容室関係者の間では、今後、業界は小規模事業者の減少を横目に見ながら、低価格美容サロンチェーンと高級志向のサービスを提供するサロンに二極化が進むとの予測が強まっています。

 

いずれにしても当面、消費者(利用客)が価格と質(技量、満足感)を求める動きは強まるとみられ、オーバーストアの中で業界内の淘汰は避けられないとみられています。

 

美容院は本当に至る所にありますね。

 

こんなにあってよくやっていけてるなと思っていましたが、やっぱりどんどん倒産していっているんですね。

 

いまは地方は人口減少や高齢化が著しいので美容業界だけでなくあらゆる商売が難しくなっていっていますよね。

 

近畿が倒産件数が1位というのも、関西経済の深刻な不振を見ているとわかりますね。

 

やはり残っていくのは値段が高くても技術がある店というのは納得ですね。

 

多少高くてもやはり上手い美容師に切ってほしいというのはみんなに共通したことだと思いますね。

 

個人的にはチェーンの美容院よりも個人経営の長年経営している美容室の方が技術が上手い気がしますね。




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