中村淳彦さんの「女子大生風俗嬢」の感想。風俗業や夜の仕事への差別や蔑視を強めるものになると思います。違和感がありました。

公開日: : 女性, 書評, 社会, 若者, 貧困, 風俗

中村淳彦さんの「女子大生風俗嬢」を読みました。

 

しかし、ちょっと違うんじゃないかと違和感がありました。

 

朝日新書だからなのか、本全体で風俗業や夜の仕事がやはり「最悪の象徴」として書かれているからです。

 

この前の朝日新聞の風俗嬢の記事でもあったように、「風俗で働くのは罰でしょうか」というのが大々的に載っていましたが、風俗業自体が罰であるという最悪の象徴的な考えがこの本でもあるように感じました。

 

この本だと冒頭でも書かれているように、性風俗は経済的に追い詰められ悩んだ挙句たどり着くのだと、経済的な要因がすべてだと言わんばかりの書き方になっています。

 

だけど実際は経済的な要因ばかりではないし、風俗がやりたいと働く女性も多くいます。

 

また途中出て来る沖縄のスカウトの話でも、見出しが「女性を風俗に売る」となっています。

 

あとの章でも「ソープに沈める」や「ソープに売る」「カラダを売りながらの学生生活は悲壮感がある」など出てきます。

 

これらは風俗への偏見や蔑視を強めるものだと思います。

 

これは以前から言ってるように、女性を風俗に売るやソープに沈めるなどは中村さん自身が風俗業への差別、蔑視があるからこのような表現になるのではないかと思いました。

 

平成の現代においてスカウトが女性を売るなどということはありえません!

 

それは女性の希望のもと紹介しているだけです!

 

この表現は風俗業への蔑視や差別にもなるし、女性自体の判断能力がないという差別にもなると思います。

 

以前も書きましたが、スカウトはリクルートやパソナなどと同じ紹介業でしかありません。

 

紹介マージンもリクルートやランスタッドなどは30~55パーに対してスカウトは10パー以下です。

 

スカウトは紹介として女性から搾取しているというわけではありません。

 

しかし本の中で中村さんは、スカウトやAVプロダクションは現代の女衒であり搾取者であると書いています。

 

これは中村さん自身が風俗という最悪の象徴に無理やり従事させる者という偏見や蔑視があるからだと思います。

 

AVも今は女性自らがプロダクションに応募するケースが多いです。

 

そういった中村さんの認識自体が差別、偏見であると思います!

 

奨学金への問題提起や日本の貧困の実態を書くのは大事ですが、そのために風俗業が引き合いに出されるのは違うと思います。

 

正直風俗業やスカウト自体の偏見や差別をなくそうというものとは真逆なものになっていると思います。

 

前回の朝日新聞の記事同様、女性の貧困、奨学金問題の先に風俗があるという朝日的な考えそのものです!

 

むしろこの本だと風俗業やスカウトへの偏見を強くすることになると危惧しています。

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