「地元ネットワーク」が機能してるのは地元のヤンキーだけではないのか?

法政大学で行われた「高卒5年若者たちはどこで、どのように生きているのか」というセミナーに行ってきました。

 

学芸大の社会学部教授の浅野智彦先生や首都大の教育学部教授の乾先生、岐阜大の教育学部助教の南出先生などが来ていました。

 

都内の高卒の高校生たちに7年間密着して若者たちの今を追いかけようというものです。

 

そこから、若者たちへのどういう支援ができるのかを考えようというものです。

 

高卒後のそれぞれの進路、看護師や民間企業、職人、大学、専門学校、夜の仕事などそれぞれの仕事にも密着しています。

 

主に来られていたのは、若者について研究している大学生や院生、現役の高校の先生や労組の人やPOSSEの人たちでした。

 

3時間に及ぶセミナーでしたが、乾先生や南出先生などが言っていたのは、7年にも及ぶ調査の結果、若者たちにとって大切なのは、「地元ネットワーク」であるとのことでした。

 

就活や仕事で病んだとき、また大学生活がうまくいかなかったときに、機能していたのが地元ネットワークとのことでした。

 

講義の最後に質疑応答があったので、率直に聞きたかったことを聞いてみました。

 

それは、最近の社会学者や教育学者は、絆やら地元ネットワークやら地域コミュニティやらそういうものこそが若者のセーフティーネットになるんだと言っています。

 

今回も対策として出されたのが地元ネットワークというものでした。

 

しかし、前々から疑問に感じていたのは、地元で強固なネットワークを保持し続ける集団ははたしてあるのか?ということです。

 

俺も地元は大阪の下町で、どちらかというと地元ネットワークが強いエリアだと思います。

 

それでも地元で集まるというのは、年に何回かの同窓会などだけです。


気の合う地元の仲間でバーベキューや海に行くということはあります。

 

しかし、そういう場ではみんなが楽しんでその場を過ごそうと考えているので、今就活で病んでてとか、保護ないとやってけないとかそんな重い話はしません。

 

また年数が経過していくごとに、会う機会もなくなっていきます。

 

就職の世話を焼いて、女を世話して、悩みを聞いてあげて、定期的に集まりを持つって一部のヤンキーコミュニティだけではないのかということです。

 

地元ネットワークが強固なヤンキーたちであっても、先輩との関係がうまくいかなくなってとか、地元でやらかしてとかで地元を出ていく者も多々います。

 

最近喧伝される地域コミュニティだって、彼氏、彼女と歩いてただけで次の日には隣のおばちゃんにも知られてるとか、変な噂を流されるとかで狭い閉鎖的な世界を嫌って都心に来る人も多々います。

 

本に書かれているような地元ネットワークは本当に機能しているんですか?ということを質問しました。

 

他何人もが質問したのに、3人の先生が俺の質問に答えてくれました(>_<) ありがとうございます。

 

特に首都大の乾先生は俺の名前まで憶えてくれて嬉しかったです(>_<)

 

学芸大の浅野先生からは、内閣府がかなり細かくやる若者調査から、なぜあなたは地元を出ないんですか?と質問したら、地元に友達がいるからと答える割合が9割にもなるそうです。

 

だからあるていど機能はしているだろうとのことでした。

 

しかしそれは、どこまでの友達ですか?とか突っ込んで深く質問していないので、どの程度の友達がいるのかはわからないとのことでした。

 

南出先生からは、地元ネットワークが大切であるが、単なる居場所なのか就職斡旋や恋愛にもつながるかはわからないとのことでした。

 

また調査段階では地元ネットワークが居場所として機能していても、その後何年か経つうちに、居場所として機能しなくなるのかどうかも留保しないといけないとのことでした。

 

乾先生からは、地元ネットワークが実際どれくらいあるのかについて、だいたい高卒後9割は機能しているとのことでした。

 

具体的には、定期的に同窓生で集まって飲む会があるとのことでした。 思った以上の多さだっとので驚きでした。

 

ただ地元ネットワークが大事だ大事だ、学校は地元ネットワークを作る場でもあるという風に言われると、地元ネットワークが卒業後にも大事なのはわかったけど、その地元ネットワークを作ることができずに転がり落ちたものはどうしたらいいのか?ということを思いました。

 

それこそ、そんな大事なものがないとわかると、就活や仕事、恋愛などで悩んでいる者は、俺にはそんな大事なものがないんだーと余計に落ち込むんではないのかと思いました。

 

地元ネットワークを作れているということは、すでにコミュニケーション能力がある一定以上はあるということだと思います。

 

それがない若者、作ることができない若者をどうするのか?ということまで踏み込んでいかないといけないような気がしました。

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