「最後の色街飛田新地」風俗嬢を辞めさせて昼職につかせてもダメなことは歴史が物語っています。

 

 

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1958年に施行された売春を禁ずる売春防止法。
 

その施行があって飛田はほぼ全滅させられる。

 

そして政府は飛田の女の子の社会復帰のために婦人保護施設の生野学園や朝光寮を作る。

 

そこでミシンや裁縫を教えて自立させようとする。

 

当時政府や警察は飛田の女の子は売春を禁止されれば、まじめに働くんじゃないかと思ってたわけですね。

 

田舎がある子は田舎に連れ戻した。

 

だけど実際そうはならなかった。

 

ミシンを教えられて、工場に就職して寮に住まわされたけど、嫌でまた一人またひとりと飛田に戻っていく。

 

田舎に連れ戻された子も、すぐに田舎にはもともと居場所がないから、すぐに飛田に戻ってくる。

 

当時の生野学園の人が語ってますが「売春婦と呼ばれる人たちが自活できるようになるまでサポートしようとよかれと思って世話をしますが、長続きしない。いつの間にか辞めていなくなる。」

 

このへんのことは井上理律子さんの「最後の色街飛田新地」に載ってます。

 

また1958年の売春防止法による飛田壊滅作戦のトップだった大阪府警警部補の四方さんも

 

「売春婦を搾取と拘束から解放するのだ!と私たちはやったわけです。女性を食い物にして甘い汁を吸ってる者達を徹底的にやっつけようと。しかし、結論を言うと売春婦まで落ちた女性は転業ができなかった。田舎に居場所がなかった。飛田の親方や暴力団に搾取されても売春して生きていくほうがよいという、貧困の構造には太刀打ちできなかった・・・」と語られています。

 

そして婦人保護施設や昼職、田舎に連れ戻された飛田の女性たちが、またひとりまたひとりと戻ってくる様が描かれています。

 

飛田をふらつきながら歩く姿を飛田の新開筋商店街の食堂のおばちゃんに発見されて「~ちゃんじゃないの?どうしたの?戻ってきたの?」と。

 

食堂の木村ミチさんも語ってますが「こういうたらなんですがすぐわかるんです。あ、あの子はあの店におった子や。この子はあの店におった子やて私らにはわかる。旅行かばん持って初めは泥棒猫のようにきょろきょろしてる。知り合いを見つけたらぱっと笑顔に変わる。私らはああ一人増えたまた一人増えた。しゃあないんやろなと思っていました」とあります。

 

つまり風俗嬢を無理やり昼の仕事につかせたり、田舎に帰してもダメなんだってことなんですね。

 

たぶん政府や警察もこの時の教訓があるから、飛田やソープを潰さないんでしょうねー。

 

何をやってるかはわかってるし、売春防止法に違反してるのはわかってる。

 

だけど潰して婦人寮に入れて昼職させてもダメだったからもう放っておいた方がいいだろうと。

 

外部の者があなたは搾取されてるから飛田を出なさい!とか風俗嬢をやめなさい!とか言うのは違うんですね。

 

その子にとったら飛田にいたほうが、風俗嬢の方が幸せなんですから。

 

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